世界ふれあい街歩き

500年の城壁に、誇り高き職人が暮らす街

　今回は、ドイツ「古城街道」に属する、城壁の街・ニュルンベルクを訪ねます。
　朝。出勤のにぎわいも一段落したころ、ニュルンベルク駅前から厚い城壁の入り口をくぐって旧市街へ。入口の先には、大きな丸い塔につながるようにもう一つの城壁。ニュルンベルクの旧市街は、二重の城壁で守られているんです。
　旧市街へ入るとすぐに、ドイツ名物のパン「ブレッツェル」を売る小さな店が。「店があるとついつい買っちゃうんだ。知らないと損するよ」と、ここに朝食を買いに来たおじさんがうれしそうに話します。城壁に沿って歩いて行くと、カフェのようなところで盛り上がる若者たち。鉄の工芸を扱う学校なんだとか。歴史ある城壁の中に工房があり、若者たちが日々、創作に精を出しています。面白い組み合わせですね。
　城壁に沿ってずっと歩いて行くと、午後はこの街の修復をしている職人さんの工房を発見。さらに夕方には、城壁を自宅にして住んでいる夫婦に出会います。
　城壁と人々の不思議なつながりを探りながら、歩いて行きます。