これまでの街歩き

ベルゲン/ ノルウェー

2005年6月14日(火) 初回放送

語り:矢崎 滋

撮影時期:2005年5月

世界地図

地図

場所

スカンジナビア半島にあるノルウェー。ベルゲンは、ノルウェー南西沿岸地方に位置し人口およそ23万のノルウェー第2の都市、天然の良港として発展してきた港湾都市、商工都市です。古代にはヴァイキングの拠点が置かれていました。本格的な都市の建設は1070年にホーコン王によって着手され、自治都市となりました。現在の首都はオスロですが、1240年から1299年までの期間、ベルゲンにはトロンハイム(ニダロス)に続いてノルウェー王国2番目の首都がおかれました。13世紀末には、ハンザ同盟 の四大重要都市として発展。各地から商人や職人たちが集まり、ベルゲンの港に面し「ブリッゲン」と呼ばれる事務所・倉庫群を建設しました。中世、ベルゲンは干し鱈などノルウェー海の海産物の集積地、ノルウェー隋一の商業都市として大いに栄えました。現在は西ノルウェーの経済、文化の中心です。またフィヨルド観光など北欧有数の観光都市として各国から多くの人々が訪れます。2000年にはヨーロッパの文化首都にも選ばれています。ベルゲン市内にはムンク美術館、ノルウェー出身の作曲家エドヴァルド・グリーグの家とコンサートホールなどがあり、芸術都市としても有名です。

Information

フィヨルド

ベルゲンはフィヨルド観光の拠点。毎年4月から9月にかけて数多くの観光客がフィヨルドの美しい景色を一目見ようとベルゲンを訪れます。中でもお勧めなのが「ソグネフィヨルド」。全長204km、水深は一番深いところで1308m、ノルウェーが誇る世界最長のフィヨルドです。ベルゲンから「ソグネフィヨルド」へは日帰りで観光することができますよ。氷河によって削られた深い谷、滔々(とうとう)と流れ落ちる滝、澄み切った空気。神々しいまでの大自然に身を委ねてみてください。かつてヴァイキングたちが長い帆をあげて勇敢に海を支配していた昔に心を馳(は)せて・・・。

グリーグの家(トロールハウゲン)

ノルウェー出身の偉大な作曲家 エドヴァルド・グリーグが22年間住んだ白いビクトリア風の家がベルゲン郊外にあります。この家は「トロールハウゲン」(妖精の丘)
とも呼ばれています。中心街から車で約15分。フィヨルドの美しい自然の中にひっそりとたたずむ家。もしグリーグの家を訪れる機会があれば、是非お勧めしたいのは・・・ポータブルミュージックプレイヤーでグリーグの楽曲を聴きながら、グリーグが見たであろう美しい景色を眺めること。なんとも言えない豊かな気分を味わうことができますよ。グリーグの家のそばには博物館も併設されています。5月~6月中旬まで開催しているベルゲン音楽祭には世界各国から有名なピアニスト、
バイオリニストがグリーグの家に集まり、コンサートが開かれます。

※NHKサイトを離れます
ページトップ