世界ふれあい街歩き

場所

シンガポールはジョホール水道を隔ててマレーシアと向き合い、東南アジアのほぼ中心に位置する島国で、赤道のわずか１４０kmほど北に位置し、常夏で高温多湿の気候です。日本の淡路島ほどの大きさの国土に、およそ４２０万人が暮らし、中国系住民が７割以上、他にマレー系、インド系住民がいる多民族国家。
イギリスの植民地、日本の占領時代を経て、１９６３年にマレーシア連邦を発足。６５年にマレーシアより分離し、シンガポール共和国として独立しました。
独立後は、年平均１０％の成長という驚異的な経済発展を遂げ、東南アジアの貿易・金融の中心地となりました。

チャイナタウンのショップハウス

チャイナタウンでは都市再開発が進んで、ショップハウスがオフィスやレストランに改装されています。イギリス植民地時代、中国からの移民のコミュニティーとして形成されたチャイナタウンの歴史を伝えるのが、チャイナタウン・ヘリテージセンター。２～３階を住居としていた当時のショップハウスの内部が再現されていて、人々の生活ぶりが生き生きと伝わってきます。

華麗なプラナカンの文化

中国からマレー諸島にやって来た商人などが、マレーの女性と結婚して土地に根付いた人々は『プラナカン』と呼ばれています。プラナカンは、シンガポールのセレブリティとして、中国とマレーそして西洋の影響も受けた豊かな生活文化を育んできました。プラナカン４代目のピーター・ウィーさんは、祖父から受け継いだショップハウスを個人美術館として保存、刺繍が美しいブラウスやビーズ細工が優雅なスリッパ、景徳鎮で焼かせた華やかな食器類などをコレクションしています。