これまでの街歩き

フエ/ ベトナム

2006年6月13日(火) 初回放送

語り:矢崎 滋

撮影時期:2006年4月

世界地図

地図

場所

南北に細長いベトナムは、大きく北部、中部、南部に分けられます。北部のハノイ、南部のホーチミンと並ぶ、中部の代表的な都市がフエです。平均気温は25℃と、一年中日本の夏とほぼ同じ暑さが続きます。
フエは19世紀初頭から、ベトナムを統一したグエン王朝の都となった街。それ以来、およそ150年間、ベトナムの首都として栄えました。
その後ベトナム戦争では、南北の境界に近接していたことからアメリカ軍の激しい攻撃にさらされ、大きな被害をうけました。
現在は、グエン王朝の王宮をはじめ、世界遺産に登録されている旧跡をいくつも持つ街として、観光都市に生まれ変わろうとしています。

Information

グエン王朝の王宮

南北に細長いベトナムは、大きく北部、中部、南部に分けられます。北部のハノイ、南部のホーチミンと並ぶ、中部の代表的な都市がフエです。平均気温は25℃と、一年中日本の夏とほぼ同じ暑さが続きます。
フエは19世紀初頭から、ベトナムを統一したグエン王朝の都となった街。それ以来、およそ150年間、ベトナムの首都として栄えました。
その後ベトナム戦争では、南北の境界に近接していたことからアメリカ軍の激しい攻撃にさらされ、大きな被害をうけました。
現在は、グエン王朝の王宮をはじめ、世界遺産に登録されている旧跡をいくつも持つ街として、観光都市に生まれ変わろうとしています。

シクロ

座席付きの3輪自転車タクシー・シクロは、ベトナム中の街で活躍しています。しかし、観光客相手の商売という印象の強い他の街のシクロとは、フエのシクロはちょっと違います。フエのシクロは人間だけではなく、なんでも運んでしまうのです。
引っ越しのためにタンスを運ぶのなんてお手の物。ガスボンベから工事用の建築資材だって、シクロで運んでしまうのがフエ流なのです。
フエを訪れた旅行者は、思いもつかないものを運んでいるシクロの姿に、きっと驚かされるはずです。

アオザイ

ベトナムを訪れると必ず目にするのが、ベトナムの国民服アオザイを身にまとった女性です。ベトナム語で「長い服」という意味のアオザイは、前後に分かれた長い裾とその下にゆったりしたズボンをはいていることが特徴で、「足が長く見える」と海外の女性にも人気なんだとか。
そんなアオザイのはじまりは、グエン王朝の皇帝が「男も女もみんなズボンをはくこと」という命令を出したことがきっかけでした。そしてフランスのドレスのデザインを取り入れて改良され、アオザイは現在の形になりました。
活動的なベトナムの女性たちは、アオザイの長い裾が邪魔にならないように、ズボンにたくし込んで短くしたり、裾を手に握って自転車に乗ったりと、工夫しながらアオザイを着こなしていますよ。

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