これまでの街歩き

ハルビン/ 中国

2006年12月19日(火) 初回放送

語り:薬師丸ひろ子

撮影時期:2006年11月

世界地図

地図

場所

ハルビンは黒龍江省の省都で、人口はおよそ930万人。今から100年ほど前、ロシアが東清鉄道の敷設とともに作った街で、当時は26万人ともいわれるロシア人をはじめ欧米人、日本人などが多く暮らす国際都市でした。ロシア風の西洋建築が多く残ることから、東方のモスクワ、東方の小パリの異名をもちます。
ハルビンのメインストリートである中央大街には、異国情緒を求めて、多くの観光客が中国の内外から集まり、中国東北地方の拠点都市として成長し続けています。

Information

中央大街のロシア料理店

中央大街でロシア料理のお店をかまえる胡泓さん。彼の母親はロシア人で、1914年に家族とともにハルビンにやってきました。店の壁には当時のハルビンの様子を写した古い写真がたくさん飾られ、ロシア人たちがここに暮らした証となっています。お母さんのロシア料理が大好きだった胡さんは、本格的なロシアの味をハルビンの人に知ってもらいたいと、このレストランをオープンさせました。地元の人だけでなく、旅行でハルビンを訪れたロシア人にも人気だそうですよ。

ハルビン氷上訓練センター

ハルビンは中国ウィンタースポーツの先進地です。市内にある「ハルビン氷上訓練センター」では、オリンピックで活躍するトップアスリートから学生のクラブチームまで、あらゆる選手が、スピードスケートやフィギュアスケート、カーリングなどの練習に励んでいます。
トリノ五輪のスピードスケート女子500mで見事、銀メダルを獲得した王曼麗(おうまんれい)さんも、小さい頃からここで練習を繰り返してきました。「ハルビンは私に幸せをくれた」という王曼麗さん。今は金メダルを目指して猛練習の日々です。そんな彼女に続けと、多くの子どもたちも同じリンクで頑張っています。

蟷螂(とうろう)拳

中央大街にある古い西洋建築の中にひっそりとある武術館。ここは中国武術の一つ「蟷螂拳」の道場。館長の張同濱(ちょうどうひん)さんは3代目師範。これまで中国人だけでなく、ロシア人、アメリカ人、オーストラリア人、インド人、日本人など、実に様々な国の人たちに蟷螂拳を教えてきました。その数は1万人を超えるとか!そもそも蟷螂拳は、カマキリの動きからヒントを得た拳法で、俊敏で攻撃性が強く、正確な打撃が特徴です。現在子どもからお年寄りまで、100名ほどの門下生が、日々ここで技術の習得に励んでいます。

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