これまでの街歩き

ハルビン/ 中国

2006年12月19日(火) 初回放送

語り:薬師丸ひろ子

撮影時期:2006年11月

街の「ロシア風建築」

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ロシア風建築が建ち並ぶ「中央大街」は、「東方のモスクワ」と呼ばれたハルビンを象徴するストリート。アールヌーボー様式やバロック様式、ルネサンス様式などの見事な装飾で造られた建築の数々は、かつてロシアや西欧諸国、日本から進出した企業が作り上げたもの。今は中国語の看板を掲げたショッピング街になっていて、夜には美しくライトアップされます。大人気のロシア風パンをはじめロシアのおみやげ物を扱うお店、昔ながらのアイスキャンディーを売る屋台など、異国情緒あふれるものがたくさんある中央大街。西洋文化と現代中国が見事に融合したまさにハルビンの顔です。

街の「鍛錬者たち」

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ハルビンの人たちはなぜか「鍛える」のが大好き。早朝、ラブソングのような音楽に合わせて踊っているレストランの従業員。なんでもこの踊り、「心と体を鍛える」体操なんだとか。川沿いの公園では、地面に大きな筆で、それはそれは見事な字を書くお年寄りたちが…こちらは「脳を鍛えて」いるのだそう。さらに路地裏では、ラケットを振り回す不思議なご婦人のグループを発見!この街の人は、暇さえあれば気が合う仲間が集まって、心と体を鍛えることに熱中しているようでした。といっても、みんな明るい笑顔で、心から楽しんでいる感じでした。

街の「ねぎ!?」

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晩秋のハルビンの街は「ねぎ」だらけ。ベランダや軒下だけでなく、屋根や歩道の上にまで、日の当たるあらゆる場所にねぎが干してあるんです。ねぎを山積みにしたトラックが街を走り回り、みなさん、ねぎを大量に買っていきます。
日に干すのは水分を乾燥させ腐らないようにするためだと、ねぎ売りのおばあちゃんが教えてくれました。刻んで包子(肉まん)や餃子の具にしたり、炒めて食べたりと、ねぎは白菜と並んで冬の貴重な保存食なんだそうです。冬の短い日差しを浴びて整然と並んだねぎ、北国の知恵なんですね。

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