これまでの街歩き

テネリフェ島 ラ・ラグーナ/ スペイン

2009年1月15日(木) 初回放送

語り:中嶋朋子

撮影時期:2008年11月

世界地図

地図

場所

カナリア諸島は数世紀にわたり、ヨーロッパとアフリカ大陸、そしてアメリカ大陸を結ぶ中継地となってきました。もっとも大きいテネリフェ島は、およそ700万年前にテイデ山(標高3718メートル)が噴火してできたといわれます。
広がる山岳地帯の裾野(すその)につくられた街がラ・ラグーナ。古い街並みを残す旧市街には、商店街が建ち並ぶメインストリート、鮮やかな色で彩られた住宅街、自然豊かな広場などが多く、歩く者の目を楽しませてくれます。

Information

テネリフェ島の自然

「雪を頂く山」という意味のテイデ山。テイデ山を中心に形成される島は、山の雪解け水のおかげで貴重な植物がたくさん育っています。特にシダ科の植物は世界有数を誇ります。街の屋根の至る所に生えるベローデが示すように、ラグーナの街は「公園」と称されるほど街のすみずみまで自然が豊富。山の方ではテネリフェ原産のドラゴという巨木も見ることができます。樹齢を重ねると龍のように幹がうねり、樹液が赤いことから「竜血樹」と呼ばれる珍しい木です。

恋占い

島の特産は、20種類以上のあるジャガイモ。このお芋(いも)を使った恋占いがあります。運命の相手に出会いたいと願う女性が聖アントニオの像にお祈りを済ませた夜に、ひそかにおこなう占いです。
用意するのは3つのお芋。一つは皮付きのまま、もう一つは半分皮をむいたもの、そして全て皮をむいたものです。寝る時に三つのお芋をベッドの下に置き、朝起きたら下を見ずに一つだけ取ります。皮を全てむいたお芋だったら、相手は仕事嫌いで苦労しそうな人。皮を半分だけむいたお芋は浮気性の人。皮付きのお芋だったら、相手はお金持ちで一生愛を与えてくれる人なんだそうです。

カーニバル

毎年2月に行われる、テネリフェ島のカーニバル。何と1ヶ月も続く重大な伝統行事です。リオのカーニバルよりも歴史があるんだとか。特にラグーナのダンスチームは人気で、愛と平和のリズムを刻む踊りは、街の人はもとより外国人にも大人気。海外公演にも出ています。主役は、何といっても100キロを超える衣装を身にまとって登場する、女王様。毎年街の人々から選ばれる女王様は、幸せを呼ぶ女神と考えられています。

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