これまでの街歩き

テネリフェ島 ラ・ラグーナ/ スペイン

2009年1月15日(木) 初回放送

語り:中嶋朋子

撮影時期:2008年11月

街の「機織職人」

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犬の鳴き声に誘われて窓からのぞいてみると、古い機織で布を織っている職人さんでした。300年以上も前の機械で、アラブの伝統的なスカートを織っているんだとか。テネリフェ島にはスペインだけでなくアラブの文化も伝わっているんですね。
奥のご自宅を拝見すると、屋上に案内されました。赤い瓦屋根に不思議な植物が育っています。島特有の草で「ベローデ」といい、街の至る所に生えるそうです。ベローデは街の人気者。春に花を咲かせると枯れ、また冬になると屋根瓦の間から生えてくるんだそうです。かわいらしい植物に、思わず見とれてしまいました。

街の「愛の散歩道」

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ヤシの並木道で、散歩をする女性に声をかけてみました。すると、一本のヤシの木にかけられたリングにまつわる昔話を聞かせてくれました。まるで指輪のように幹にかけられたリング。この並木道、実はある女性が夫から愛の証として贈られたものなんだそうです。以来この道で出会った男女は恋に落ちることが多くなり、街の人々から「恋の散歩道」と呼ばれるようになったんだとか。ラグーナには、こうした愛の伝説が残される場所がたくさんあるのだと教えてくれました。

街の「幸せを呼ぶ音楽隊」

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夕焼けがきれいな時刻に旧市街を歩いていると、にぎやかな音楽が聞こえてきました。不思議な格好をして、ギターを鳴らしながら歩いてくる集団です。聞けば中世の衣装を着て歌う大学生のグループで、街の人から結婚式や祝いの席に頼まれて出かけ、歌うのだそうです。これから友人が愛の告白に行くので、雰囲気を盛り上げるために歌うのだとか。
誘われてついて行くと、一軒の家に到着。セレナーデが演奏されてしばらく経ったとき、2階のバルコニーから彼女が姿を現しました。幸せそうに見つめ合う2人、思わずウットリ。盛り上げ上手の学生さん(OB含む)です。

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