これまでの街歩き

バンコク/ タイ

2013年1月22日(火) 初回放送

語り:桂文珍

撮影時期:2012年11月

世界地図

地図

場所

 タイの首都・バンコクは、人口およそ570万、訪れる旅人は1千万人以上というアジア屈指の国際都市。数々の荘厳な寺院が建ち並び、水辺の風情から「東洋のベニス」と呼ばれる一大観光地です。年間の平均気温は30度に迫るため、常夏のムードがあふれています。
 1782年、ラーマ1世によりチャオプラヤー川の対岸のトンブリーから遷都されました。それ以降バンコクは、政治や経済、文化など、タイのあらゆる分野の中心地として発展しています。
 街は王宮周辺の旧市街と、その外側に広がる新興エリアに大きく分かれます。旧市街はチャオプラヤー川の東岸に位置するエリアで、歴史ある寺院が集中しています。新興エリアは常に人と車があふれ、昼夜を問わず活気のみなぎる地域です。
 人口の多いバンコクには、便利な交通手段が充実しています。スカイトレインや地下鉄などの鉄道、路線バス、かわいらしい三輪タクシー“トゥクトゥク”が市民の足として活躍。チャオプラヤー川や運河を走る定期ボートに乗れば、車よりも早く移動できる時間帯もあるほどです。

Information

パワースポット

 信仰心があついことで知られるタイの人々。バンコクには御利益があると言われている祠(ほこら)が点在し、幸せを求めて多くの人々が参拝に訪れます。中でも絶大な人気を誇るのが「エラワンの祠」。もともとはビルを建設する時の安全祈願のために設けられたものですが、今では病気の回復から家内安全、金運に至るまで、何でも願いをかなえてくれるパワースポットとして知られています。参拝客は朝から晩まで絶えず訪れ、地元の人も観光客も、歩行者も運転中のドライバーも、みんなが祈りをささげる人気ぶり!願いごとがかなったら、神様に音楽や踊りを奉納するので、毎日がお祭りのようににぎやかです。
 デパートの前に祭られているプラ・トリムルティも人気の神様。こちらは恋愛成就の神として知られています。神様が降臨すると言われる木曜日の21時30分は、お供えの赤いバラ、線香、ろうそくを持ってお参りする女の子でごった返します。近代的なショッピング街の中なのに、こんな光景を目にするなんて、まさにバンコクらしいと言えますね。

食べ歩きグルメ

街歩きしながら手軽に楽しめるご当地の味を、厳選してご紹介!

 今回紹介してくれるのは、グルメな大学生のトゥーイさん。バンコクは“B級グルメ”の宝庫。その中から彼女が選んだ、ベスト3です。

豚足

香草やスパイスをふんだんに使い、甘辛い味付けでじっくりと豚の足を煮込みます。口に入れた瞬間にとろけてしまう脂身は、くせがなく、コラーゲンがたっぷり。この豚足をご飯に盛り、煮卵を添えた料理「カオ・カームー」は絶品の一言です!屋台の定番として、バンコクのグルメな女性たちの胃袋を満たしています。

もち米マンゴー

砂糖を入れて蒸したもち米にフレッシュなマンゴーをスライスして添え、ココナツミルクをかけたもの。タイ語では「カオニヤオ・マムアン」。濃厚な甘味とフルーツの酸味が絶妙に溶け合い、南国の香りが口いっぱいに広がります。女性だけでなく男性にも人気の高い、バンコクの定番スイーツです。

イェンタフォー

ド派手なピンク色のスープが特徴の麺料理です。色の秘密は、豆腐を紅麹(こうじ)で発酵させた調味料。独特の風味と酸味が病みつきになる味です。注文する時に米粉や麺の種類が選べるので、お好みの組み合わせを見つけてみて!

ちょっとより道

街からちょっと足をのばして、イチ押しの観光スポットを訪ねます!

水上マーケット

 今回からスタートする新コーナー。街からちょっと足をのばして、イチ押しの観光スポットを訪ねます!
 バンコクからの“より道”は「ダムヌンサドゥアク水上マーケット」。バンコク中心部から南西におよそ80km、バスに揺られて約2時間の場所にあります。運河が無数に張り巡らされ、仕事も買い物も生活の足はすべてボートというこの地域の中心になっているのが、水上マーケットなんです。水路に所狭しと浮かぶユニークなボートのお店。商魂たくましい売り子の声が響く中、観光客はチャーターしたボートで買い物を楽しみます。
 果物や土産物を満載したボートの中で、特に目立つのはテイクアウトの食べ物屋さん。お菓子でもラーメンでも、ボートの上で調理するというから驚きです。この市場がにぎわうのは午前中。お昼前には大体のお店が引き上げてしまうので、観光で行った時はご注意を!
 マーケットの近くには、ゾウに乗せてもらって運河を歩けるエレファント・ビレッジもあり、見どころ満載の“より道スポット”です。

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