これまでの街歩き

ベルリン プレンツラウアーベルク界わい/ ドイツ

2013年7月16日(火) 初回放送

語り:八嶋智人

撮影時期:2013年4月

世界地図

地図

場所

 ドイツの首都で、北東部に位置する国内最大の都市。面積は東京23区の約1.4倍。街には緑が多く、シュプレー川が東西を横断しています。冷戦時代の1961年8月、一晩にして壁が築かれ、ベルリンは東と西に分断されました。
 壁が崩壊したのは、1989年11月。その翌年に、街は再び1つに戻りました。その後、ベルリンは急速に発展し、世界有数の大都市へと成長します。街には今も歴史的建造物や旧東ドイツ時代の名残がたくさんあり、この街独特の雰囲気に魅了されて、世界中から多くの人々が訪れています。

Information

ベルリン・フィルハーモニー

 世界中の人々に愛されている「ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団」。チケットの即日完売は当たり前という、大人気のオーケストラです。
 実は、意外な方法で一般市民にその門戸を開いています。それが、無料の“ランチコンサート”。毎週火曜日のお昼どきにフィルハーモニーのロビーを開放し、楽団員や世界的演奏家たちが生演奏を披露してくれます。入場できるのは、先着順で1600人。「一人でも多くの人に最高の演奏を届けたい」という、演奏家たちの熱い思いが伝わる、ぜいたくなミニコンサートです。

食べ歩きグルメ

街歩きしながら手軽に楽しめるご当地の味を、厳選してご紹介!

 ベルリンの人気料理を紹介してくれるのは、タクシー運転手のクリスティアン・クーナートさんです。

カレー・ブルスト

ドイツの国民食と言っても過言ではない、シンプルだけどくせになる料理。熱々のソーセージを豪快に切って、カレー粉と特製ソースをかけて食べます。第二次世界大戦後、当時手に入りやすかった調味料を使って、東ベルリンの屋台で作られたのが始まりなんだとか。現在もファストフードとして人気があり、お店にはいつも行列ができています。

ベルリーナ・プファンクーヘン

街のパン屋さんの定番といえば、これ!ベルリン生まれの伝統的な揚げパンです。パンの中には詰め物が入っていて、中身はいちごジャムやプラム、ブルーベリージャム、リキュール入りの卵クリームなど、種類がいろいろあります。おやつの時間に最適ですよ。

カルトッフェル・プッファー

粗くすり下ろしたじゃがいもとたまねぎに、卵とスパイスを混ぜ、鉄板でこんがりと丸く焼いた料理。新鮮なりんごのソースをかけて食べるのが定番です。塩味のじゃがいもと甘いりんごは、とても相性がいいんですよ。

ちょっとより道

街からちょっと足をのばして、イチ押しの観光スポットを訪ねます!

マイセン
語り:篠原ともえ

 ベルリン中央駅から列車に乗って、南へ約2時間半。世界中のセレブたちが憧れる磁器のふるさと「マイセン」に、ちょっと“より道”してみましょう。
 小高い丘にアルブレヒト城がそびえ、そのふもとに中世の世界に飛び込んだようなかわいらしい旧市街が広がります。街を散策した後、郊外にある州立の工房を訪れました。18世紀初頭、錬金術師によって発明された白いマイセン磁器。工房にはヨーロッパの焼き物に革命を起こした数々の名品が展示され、特に18世紀から19世紀にかけて製作された豪華なダイニングセットや飾りつぼは必見です。職人さんが1万種類もある絵の具を塗りわけて絵付けをする様子も間近に見ることができ、その技術の見事さには、ほれぼれするほど。
 「旧市街には世界に1つしかないマイセンがあるよ」と工房の人が教えてくれたので行ってみると…空に響く優しい鐘の音。よく見ると、教会の鐘までマイセン磁器でした!

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