これまでの街歩き

香港・湾仔[ワンチャイ]/ 中国

2014年7月1日(火) 初回放送

語り:遠藤久美子

撮影時期:2014年4月

世界地図

地図

場所

 湾仔は、政治経済の中心である香港島の中環エリアに隣接する商業地です。古き良き香港の面影を残す下町から、2階建トラムの通る繁華街、近未来的なウォーターフロントまで、通りごとに違う表情を見せてくれます。
 湾仔は「小さな湾」という意味。19世紀半ばから埋め立てが始まり、今では当時より900メートルも町が海にせり出しているのだとか。現在も埋め立てが続き、再開発が急ピッチで進む一方で、最近では歴史的な建物の保存にも力を入れています。
 イギリス統治時代の文化を見直す気運が高まっており、築100年を経た建物が修復、改装されカフェやギャラリーとしてよみがえり、新旧混在する魅力ある街作りが進んでいます。

Information

湾仔

 返還から17年。いま香港では、英国統治時代の歴史や文化を見直す動きが始まっています。
 そんな中、当時建てられた建物の修復や保存が進んでいます。例えば、かつて質屋だった、コロニアル建築に中国文化がミックスされた「ショップハウス」というスタイルの築100年を越す建物は、10年以上かけ英国スタイルのパブとレストランに改装されていました。またそのそばにあるアートと漫画をテーマにしたギャラリーも、老朽化したアパートを100年前と同じ技術と材料で蘇らせたものです。こうした歴史建築を巡る「ヘリテージトレイル」と名付けられたルートは、香港の新たな観光資源として、観光客にも評判です。

食べ歩きグルメ

街歩きしながら手軽に楽しめるご当地の味を、厳選してご紹介!

 今回紹介してくれるのは2人のスイーツ男子。スイーツ食べ歩き歴15年・客室乗務員のアルフレッドさんと、週5日は甘いものを食べる大学生のフォーチュンさん。香港では飲み屋に行く様な感覚でスイーツ屋に通う男性が増えているんだとか。

マンゴーサンデー

食べごろに熟したマンゴーが年中手に入る香港ならではのスイーツ。酸味と甘みのバランスが絶妙なマンゴーピュレに、果肉入りのマンゴーシャーベット、そして生の「ゴールデンマンゴー」のスライスをたっぷりのせ、食感のアクセントに白玉を加えたイチオシの絶品スイーツです。

亀ゼリー

亀の甲羅の粉末と、甘草など20種類以上の漢方薬を煎じてゼリーにしたもの。蜜をかけていただきます。体の熱を冷ましたり、胃腸や肌の調子を整えたり、体の毒を外に出してくれる効果があるといわれ、体調管理のために食べる人が多いようです。夏バテ予防にはぴったりなスイーツです。

卵とココナツのワッフル

香港駄菓子の代表で、現地では雛卵子(がいだんちゃい)と呼ばれます。小麦粉と卵、ココナツパウダーを混ぜ、タコ焼き機のような器具で5分程焼くだけ。気温や湿度によって材料の配合を微妙に変えます。中は2層に分かれていて「モチモチ」「サクサク」の食感が楽しめ、甘すぎないのも人気の秘密です。

ちょっとより道

街からちょっと足をのばして、イチ押しの観光スポットを訪ねます!

ランタオ島 大澳(タイオウ)
語り:ワッキー

 香港島から地下鉄でランタオ島の東涌(とうちょう)まで行き、さらに定期船に乗って45分、昔ながらの漁村、大澳に到着します。細い路地には名物の「浮き袋の干物」を売る商店が並んでいます。その先の路地ではおばあさんがガチョウの卵黄の塩漬けを売っていました。炊き立てのご飯の上に乗せると、黄身が流れ出ておいしいんだそう。
 さらに行くと、水路を行く遊覧船を発見。乗ってみると、水の上に建つ不思議な家並みがありました。テラスが水上に張り出し、水辺からはしごで上がることが出来る「水上家屋」で、香港では大澳だけなんだとか。
 すると、水辺のテラスにあがるように誘ってくれた人がいました。既に引退した漁師さんで、今は気が向いたときに魚を獲ったり、干物を作ったりしながら、悠悠自適な毎日を送っているとのこと。ゆったりとした暮らしぶりがとっても魅力的でした。

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