これまでの街歩き

レンヌ/ フランス

2014年7月15日(火) 初回放送

語り:キムラ緑子

撮影時期:2014年4月

世界地図

地図

場所

 フランス北西部、ブルターニュ州の州都であり、政治・経済・文化の中心地・レンヌ。コロンバージュといわれる中世の様式である木組みの建物と、近代的な建築とが調和した街です。人口はおよそ21万人。4世紀ころからイギリスやアイルランドより移り住んだ人々の影響を受け継ぎつつ、独自の文化を発展させてきました。落ち着いた雰囲気が魅力のレンヌには、レンヌ大学をはじめとする多くの教育機関があり、たくさんの学生がいます。

Information

ブルターニュ地方の言葉とダンス

 ヨーロッパ大陸の北西に突き出たブルターニュ地方では、古くからイギリスをはじめとする諸外国との交流が盛んでした。あらゆる人々を受け入れて、独特の文化を作り出してきた地域なのです。代表的なものが「ブルトン語」という言語。フランス語とは違う響きを持ち、レンヌを「ロワゾン」とよぶ、ブルターニュの独自性を感じさせる言葉です。ブルターニュのダンスは、田園風景を想像するような、郷愁のある音楽に合わせて踊ります。街のバーに集まっては大勢で手を取りあい、年齢や文化の壁を超えてダンスでつながります。みんな受け入れる寛容な心を持った、レンヌの人たちが大好きなダンスです。

食べ歩きグルメ

街歩きしながら手軽に楽しめるご当地の味を、厳選してご紹介!

 今回のナビゲーターは、レンヌのグルメにくわしい、学校の先生のフィリップさん。厳選のグルメ・ベスト3を紹介しようとやる気満々でしたが、途中で欲しかった服を見つけて思わずそっちにフラフラ…。レンヌ中のイイお店を知る彼が自信を持っておすすめする、地元グルメです。

クイニーアマン

ブルトン語で「バターのお菓子」という名前の通り、名産の塩バターがふんだんに使われています。こんがり焼いた表面はパリパリ、やわらかい生地からはふわっとバターの香りが漂うブルターニュの定番スイーツ。バターの塩気がたまらないアクセントになっています。

パルルモンタン

レンヌの名所・パルルモン(旧ブルターニュ高等法院)の建物をイメージして作られた焼き菓子です。コトコト煮込んだりんごをブルターニュ名物「シードル」で風味付けして生地にまぜ合わせ、外をさっくりと焼き上げた、味わい豊かな一品です。

ガレット

薄く焼き、焦げ目がついた香ばしい生地は、ブルターニュ特産のそば粉からできています。熱いプレートの上で生地を焼いて、ソーセージをくるっと包めば相性ばっちり。みんなに愛されるレンヌの料理です。

ちょっとより道

街からちょっと足をのばして、イチ押しの観光スポットを訪ねます!

モンサンミシェル
語り:パパイヤ鈴木

 フランスを代表する世界遺産・モンサンミシェル。8世紀に大天使ミカエルのお告げを受け、海の上の岩山に建てられた修道院です。
 レンヌからバスでおよそ70分。モンサンミシェルを向かいに臨む海辺に到着し、海岸から約1キロ先に見える修道院まで歩きます。目指すは頂上にある修道院付ぞくの教会。観光客でにぎわう階段をのぼり到着すると、教会内はアーチ状の広い天井に光の差し込む、荘厳な空間が広がっています。
 教会もステキだけれど、モンサンミシェルの外観も堪能したい!参道のお店に立寄りおばさんに尋ねると2キロ離れた堤防からの景色がオススメとのこと。ちょっと距離をとり最高のモンサンミシェルを見に行きます。時間によってさまざまな表情を見せるモンサンミシェル。日没後、海上にそびえるライトアップされた光景は圧巻。ずっと見ていたい神秘的な景色です。

※NHKサイトを離れます
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