これまでの街歩き

レンヌ/ フランス

2014年7月15日(火) 初回放送

語り:キムラ緑子

撮影時期:2014年4月

街の「ブルターニュ音楽隊」

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 レンヌの名所であるブルターニュ旧高等法院の方へ向かうと、ラッパのような音と太鼓の響きが聞こえてきます。広場では色んな楽器を手にした楽隊が軽快な音楽を奏でています。
 バグパイプのようなコルノミューズという楽器や、地方独特の管楽器が集まったブルターニュの楽隊をバガードといい、コンクールのための公開練習をしていると、指揮者が教えてくれました。レンヌで人気のあるバガード。若い人からお年寄りまで所属し練習しています。楽団には幸せいっぱいの夫婦がいて、お腹の中の赤ちゃんが最年少。「お腹の中でバガードダンスしてるわよ」と誕生が待ちきれないようです。未来の楽団員が加わって、力強い演奏を聴けるのが楽しみです。

街の「古本屋さん」

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 雨があがった昼下がり。道ばたで読書をしているおじいさんに遭遇します。話を聞くと古本屋さんの店主で、店先で読んでいるのは本の仕入れカタログでした。さすが店主!仕事熱心と思いきや、もうじき店じまいとのこと。「残念だと思ってもみんな店に入っていかないんだよ。店をのぞいていきな」といわれるままに、店内をのぞき見させてもらいました。
 お客さんの数は・・・まあまあ。お客さんが店内で本を探しているのに、外で本を読んでいて大丈夫?おじいさんは「お客さんを信頼しているんだよ」とのこと。古本屋のおじいさんはぶっきらぼうだけど優しく、レンヌの本好きから慕われているのです。

街の「小さな扉のアトリエとご夫婦」

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 通りをぶらぶらしていると、小さな扉に入っていくおじさんを発見。扉はおじさんの背の高さの半分くらい・・・不思議に思って見ていると「入るかい?」と招き入れてくれました。
 中はアトリエになっていて、作業服を着た奥さんがお出迎え。歴史的な建物を建て替えず、そのままアトリエとして使っているから、小さな扉なのだと教えてくれました。絵を描く奥さんを、ご主人が後ろから見つめて「この絵も売れてしまうのかな」と寂しそうにつぶやいています。ご主人は奥さんが描く絵の大ファンで、気にいった絵はすぐ売れてしまうそうです。
 お互いを理解し合う、相性ぴったりなご夫婦です。

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