これまでの街歩き

カプリ島/ イタリア

2014年9月30日(火) 初回放送

語り:八嶋智人

撮影時期:2014年7月

世界地図

地図

場所

 イタリア・ナポリの沖合、南西30キロに位置するカプリ島。島の地質がもたらすファラリオーニの奇岩や、美しい緑の木々など風光明美な景観から「地中海の真珠」と呼ばれ人々に愛されています。
 古代ローマ時代には皇帝の保養地として繁栄し、18世紀にはローマ皇帝の別荘跡やフェニキア人の階段など、島に残る遺跡を見物するために訪れるようになりました。19世紀初頭に青の洞窟がドイツ人によって発見されヨーロッパで広まると、芸術家や観光客でにぎわうようになり、地中海屈指のリゾート地として知られるようになりました。

Information

リゾートの島・カプリ島と化石の関係

 カプリ島のリゾートとしての歴史は古く、2000年前にローマ皇帝がカプリの温暖な気候を愛し、別荘をたてた遺跡がのこっています。ローマ帝国初代皇帝アウグストゥスは動物の化石集めを好み、この島の化石を巨人の骨だと信じて集めていたと言い伝えられています。
 カプリは化石の宝庫で、貝の化石から、カバやサイの骨、さらにはマンモスの奥歯も見つかっています。幅広い年代の化石がとれることから、イタリア考古学上ユニークな島なのです。

食べ歩きグルメ

街歩きしながら手軽に楽しめるご当地の味を、厳選してご紹介!

 今回のナビゲーターは 太陽が似合うグルメな女子高校生 モレーナちゃん。暑~いカプリの島の、美味しいスイーツを紹介してくれます。

パニーニカプレーゼ

白いモッツアレラチーズと真っ赤なトマト、そしてバジルの色合いが美しい「カプレーゼサラダ」。そのカプレーゼサラダにオリーブオイルをたっぷりかけ、香ばしいパニーニに挟んだアイデア・グルメが第1位。その美味しさの秘訣は、カプリ島のトマトと採れたてバジル。シンプルだけど最高の組み合わせで、一度食べたらやみつきです。

カプレーゼケーキ

一見、普通のチョコレートケーキかと思いきや、なんと小麦粉を使っていないケーキ。なんでも昔、チョコレートケーキを注文されたお菓子屋さんが、小麦粉を入れ忘れたのが始まりということ。しっとりとした口当たりがたまらない絶品スイーツです。

レモンジェラート

名産のレモンをつかった、暑いカプリ島にぴったりのスイーツ。カプリ島にはコーンをひとつひとつ手作業で焼いてくれるお店も。焼きたてサクサクのコーンと、さっぱりした酸味のレモンジェラートは相性抜群です!

ちょっとより道

街からちょっと足をのばして、イチ押しの観光スポットを訪ねます!

青の洞窟
語り:篠原ともえ

 洞窟の中の水がブルーに輝くという、カプリ島の名所「青の洞窟」。フェリーで島の周りをぐるっと回り、白い岩壁が生み出す美しい島の景色を眺めながら、洞窟までのクルージングを楽しみます。
 洞窟の入り口はとても狭いため、船頭さんがこぐ小さなボートに乗り換えます。手漕ぎボートでも頭をぶつけてしまいそうなほどで、洞窟の入り口をくぐる瞬間は迫力満点!中は真っ暗に広がる洞窟、そして目が慣れてくると次第に、真っ青な水面の輝きが目に飛び込んできます。水がはっきりとした青色に見えるのは、洞窟に差し込む光が海底の白い砂に反射することで起きる現象なのです。
 洞窟の中で船頭さんが歌うナポリ民謡。その郷愁ただよう歌声と、青く輝く水が生み出す光景に、カプリ島の自然の神秘を感じることができました。

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