これまでの街歩き

サントリーニ島/ ギリシャ

2015年7月21日(火) 初回放送

語り:キムラ緑子

撮影時期:2015年4月

世界地図

地図

場所

 ギリシャ・キクラデス諸島の最南端に位置する、人口およそ1万3000の小さな島です。サントリーニの名前は13世紀にラテン帝国のもとで「聖アイリーン」という女神にちなんで名付けられたと言われています。
 サントリーニでは長くぶどう栽培が続けられ、甘口で風味豊かなサントリーニワインが名産品です。昔からぶどう、大麦、トマトといった農業や海運業が島民の生活を支えてきましたが、20世紀に噴火や地震が続き、島の人口が減少。観光化に力を入れるようになった1970年代から、それまでは値打ちが低いと考えられていた、断崖の洞窟住宅が観光資源として見直されます。
 いまや世界中から観光客が訪れる、人気リゾートのサントリーニ。過酷な環境を乗り越えてきた人たちの努力があってこそなのです。

Information

サントリーニと火山の関係

 世界中の人を魅了するリゾート、サントリーニ島。この島の美しさは、フィラの街の対岸にある火山と深く関係しています。サントリーニ島はかつて、ひとつの大きな島でした。度重なる噴火を経て、火口の周辺が海に沈み、火山島と外輪山とに分かれました。フィラの街はこの、外輪山の上にあるのです。
 19世紀に貿易で栄えるようになると、海運業で働く人たちの多くが断崖に洞窟を掘って住宅を作りました。20世紀に入り、3度の噴火と地震がつづくと多くの人が島を離れて行きました。1970年代、島民たちは空き家となった洞窟住宅をホテルやレストランに改装し、観光化に力を入れました。その結果、独特の景観が人をひきつける、人気のリゾート地として生まれ変わりました。

食べ歩きグルメ

街歩きしながら手軽に楽しめるご当地の味を、厳選してご紹介!

 おいしいものがいっぱいのサントリーニ!食べるのが大好きな女子ふたりが、仲良くサントリーニグルメを紹介します。

ロブスターのグリル

新鮮なロブスターを20分、炭火でじっくりとグリル。ぷりっぷりのロブスターの身にレモンをかけて、お好みで溶かしバターのソースをどうぞ。身の甘みと香ばしさが口いっぱいに広がります。ロブスターを食べる時には手で。豪快にめしあがれ。

スブラキ

こんがりと焼いたジューシーなお肉を切り落として、野菜やポテトと一緒にピタパンでまいた「スブラキ」。サントリーニの手軽なファーストフードで、地元の人も大好きなグルメ。ヨーグルトソースの酸味が、お肉のうま味を引き立てます。トマトや玉ねぎ、レタスもはいっているからさっぱりと食べられちゃいます。

ファバ

サントリーニ特産の黄色いファバ豆で作ったペースト。ゆでた豆をつぶして、オリーブオイルと塩こしょうで味を整えたら出来上がり!まったりとした豆の甘みが感じられる、素朴なサントリーニの家庭料理。カリっと焼いたバゲットと相性ぴったりです。

ちょっとより道

街からちょっと足をのばして、イチ押しの観光スポットを訪ねます!

サプライズ!火山島ツアー
語り:パパイヤ鈴木

 サントリーニから船で20分、活火山の島、ネア・カメニ島に向かいます。船で島に近づくと溶岩でゴツゴツした山肌が見えて迫力満点です!
 島の入り口でガイドさんと待ち合わせをして、火口にむけていざ出発。ネアカメニはフィラから見ると平らな山のようですが、実際のぼるとなかなかの急傾斜。30分ほどかけて火口に到着すると、あちこちから湯気があがり大地のパワーを感じられます。でも、岩肌だけでなんかさみしいなぁ。ここでガイドさんから一言「もうひとつサプライズがありますよ」。
 船はネアカメニ島を離れて、もうひとつの島パレア・カメニ島へ。停泊した船の上から次々に飛び込む水着姿の人たち。パレア・カメニ島に向かって泳いでいくと途中から温泉が湧いて暖かくなるのだそう。思い切って海に飛び込むとまだ海水!冷たい!でも、泳ぎ続けていると海底の土が赤茶色に変わっていき、温泉の湧き出すポイントに到着しました。火山の力が生んだ、不思議な癒しのスポットでした。

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