これまでの街歩き

世界一暮らしやすい街
メルボルン/ オーストラリア

2017年4月11日(火) 初回放送

語り:永作博美

撮影時期:2017年1月

世界地図

地図

場所

 オーストラリア南東部に位置するビクトリア州の州都メルボルン。ポート・フィリップ湾に面し、ヤラ川の河口にひろがる、オーストラリアで二番目の人口をもつ都市です。
 もともとアボリジニの人々が暮らしていたこの土地にヨーロッパから最初の入植者がやってきたのは1835年頃のこと。1850年代にビクトリア州中央部でゴールドラッシュが始まると、港の重要性から急速に発展しました。現在も当時の面影を残す歴史的な建物が数多く残り、現代的な高層ビルと調和して落ち着いた町並みを醸し出しています。
 緑豊かな公園が数多く点在し、別名「ガーデンシティ」とも呼ばれるメルボルン。 毎年1月にはテニスの4大国際大会(グランドスラム)のひとつ「全豪オープン」が開かれ、世界中からテニスファンが訪れます。

Information

移民の歴史

 オーストラリアへの移民が始まったのは今から200年ほど前のこと。もともとはイギリス政府が犯罪者を送り込んだ島流しの場所でした。転機が訪れたのは1851年。メルボルンの郊外で金が発見され、世界中から金を求めて人々が集まりました。20世紀に入ると移民は制限され、白人だけを優先的に受け入れるようになります。しかし広大な国土には労働力が必要でした。1973年には制限が撤廃され再び世界中から移民を受け入れるようになったのです。
 移民博物館には名前を入力するとその人が移民してきた日付や着いた港、乗ってきた船の名前まで検索できる移民の国ならではサービスがあって、自分のルーツをたどることができます。

食べ歩きグルメ

街歩きしながら手軽に楽しめるご当地の味を、厳選してご紹介!

 食べ物をモチーフにしたニット作品を手がけるアーティスト、フィル・ファーガソンさん。今SNSで発表しているのは、そのニット作品を自らかぶった写真。しかめっ面のその表情が、なぜか若い子を中心にちょーカワイイ!と話題沸騰、街の有名人になっています。今回はフィルさんにメルボルンらしい料理を3つ紹介してもらいましょう。

フルーツサラダ

アボカドの上に紫と黄色のビーツをのせたサラダ。アクセントはシソのふりかけです。街の人はメルボルンの文化を「フルーツサラダ」に例えることがあります、それは文化が溶けて混ざっているのではなく、このサラダのようにひとつひとつの個性が独立して共存しているからです。現在のメルボルンを表す一品として紹介しました。

フィッシュ&チップス

もともとイギリスの植民地だったオーストラリア。街にはフィッシュ&チップスの専門店が多くあります。おもしろいのは魚の種類を選べる事。イギリスではタラが一般的ですが、タラがあまり採れないため定番はサメ。その他にスズキやホキ、ムツといった白身魚を選ぶことができ、それぞれの味の違いを楽しめます。

ホットケーキ

イタリア系移民が持ち込んだと言われるカフェ文化。街には多くのカフェがあり、カフェめしも充実しています。今はやっているのが、友達同士がカフェに集まり朝食を食べる事。食べられる花や果物をふんだんにちりばめたホットケーキは、そのかわいさにみんな写真をとってSNSにアップ!そしてますます人気が出ました。

ちょっとより道

街からちょっと足をのばして、イチ押しの観光スポットを訪ねます!

めざせ一攫千金!?バララット
語り:温水洋一

  1850年代のゴールドラッシュの中心地バララットは、メルボルンの北東約100km、車で2時間の距離。1918年まで金の採掘が行われていました。
 訪ねたのはゴールドラッシュ全盛期の街の様子と金鉱山の採掘現場を再現したソブリンヒルというテーマパーク。行き交う人々の装いも19世紀風です。そんなひとりに案内されて、地下深くの坑道跡へトロッコで下りて行ったり、小川で砂金採りにチャレンジしたり。果たして黄金は見つかるのでしょうか?
街なかで立ち寄ったゴールドショップでは、なんと35オンス(約1キロ)の金塊を見つけた経験のあるオーナーに出会いました。オーナーによれば、バララット近郊ではまだまだ金が見つかっていて、常に200人くらいの夢見る人々が一攫千金を目指して金を探しているのだそうです。

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