これまでの街歩き

パイオニアの街
シアトル/ アメリカ

2017年10月24日(火) 初回放送

語り:八嶋智人

撮影時期:2017年8月

世界地図

地図

場所

 シアトルは、アメリカ西海岸北部にあるワシントン州最大の都市です。20世紀初め、アジア貿易の中継地点として発展を遂げました。近年、特にコンピューター関連企業が集まる一方、四方は海や山に囲まれ、“エメラルドシティ”と呼ばれています。1時間もかからずにスキー場やハイキングトレイルに出かけられる好環境にひかれて、移住してくる人も年々増えています。2015年から2016年の人口増加率はなんと全米1位。
 スポーツが盛んで、NFL、MLB、MLS、3つのメジャースポーツがこの街に本拠地を置いています。特に、熱狂的なファンが多いことで知られてているアメリカン・フットボールチーム「シアトル・シーホークス」もあります。

Information

シアトルの歴史

 先住民が暮らしていたシアトルに、入植者が入ってきたのは19世紀半ば。「シアトル」という街の名前は、当時、地域を統一していた先住民の酋(そう)長の名前に由来します。19世紀後半には、ゴールドラッシュでは、人の中継地点として栄え、入植者が急増。20世紀に入ると、太平洋に面したロケーションのよさと土地の豊かさによって、製材業や漁業に加えて、アラスカやアジアとの貿易も盛んになり、港街としての開発が進みました。 その後、航空産業が発展、1970年以降はコンピューター産業が栄え、その他、水産業・林業・バイオテクノロジー産業・貿易などが主要産業として活性化します。現在、数々のコーヒーチェーンやコンピューター関連会社などが、この地で生まれて世界規模に成長しています。

食べ歩きグルメ

街歩きしながら手軽に楽しめるご当地の味を、厳選してご紹介!

 シアトルの街で誕生したパイオニア・フードをご紹介!
 紹介してくれるのは、学生時代からコンビを組むジャズ大好きなジョシュアさんとアンディさん。ジョシュアさんはアコーディオン奏者、アンディさんはギター奏者です。食べた感想を、即興のジャズで表現してくれました。

マギコーン

日本ではアメリカンドッグとして知られる、ソーセージに衣をつけて揚げた「コーンドック」。巨大なコーンドックを真っ二つにカットし、その上にコールスローとフライドオニオンを豪快に盛り付け、特製のBBQソースをかけたら完成。アメリカらしい、大迫力の一品です。

ラートカ・プレス・サンドイッチ

じゃがいもをつぶしてあげたユダヤの伝統料理「ラートカ」を大胆にアレンジした一品。ラートカの上に、パストラミ、ピーマン、オリジナルのサウザンアイランド・ドレッシングと、西洋わさびクリーム、グリュエイチーズをのせ、もう1枚のラートカを上からのせて、はさみます。さらにパニーニプレスでホットサンドすれば出来上がり。

バーベキュー・プルドポーク・タコス

南部先住民の伝統食「フライブレッド」を、よりおいしく進化させた1品。フライブレッドの上に、12時間いぶしたプルド・ポークをのせ、はちみつ入りBBQソースとキャベツのコースローをトッピング。肉と野菜のバランスが絶妙です。

ちょっとより道

街からちょっと足をのばして、イチ押しの観光スポットを訪ねます!

森の大自然を満喫!スノコルミー滝
語り:濱田マリ

 シアトルのダウンタウンからタクシーで約30分、スノコルミー滝のある森に到着。このあたりは、1990年代に全米で大ヒットしたサスペンス・ドラマの舞台として知られ、年々、観光客が増えています。お目当ては、スノコルミー滝は、ドラマのオープニングに登場しました。滝つぼをめざして、うっそうと木々が生い茂る森の中の歩道を下っていきます。その先、少し開けた場所に、不思議なモニュメントが置かれていて、その奥にある山の斜面には巨大なパイプが張り付いています。実はここの地下に、1898年に、滝一帯の豊富な水を利用して造られた世界初の地下水力発電所があるのだとか。モニュメントは、発電所でかつて使われていたコイルや導水管の一部でした。
 川沿いの遊歩道を進むと、ようやく滝が見えてきます。夏は水量が少ないらしいですが、迫力は十分。滝の高さは81m、ナイアガラの滝より高いのだとか。滝のごう音に包まれながら緑豊かな森を眺めているだけで癒やされます!

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