2017年11月21日(火) 初回放送
語り:羽田美智子
撮影時期:2017年8月
入り江の街・バンクーバーは岸に沿って遊歩道が整備され、また海には至るところにマリーナがあります。遊歩道を歩いていると桟橋に「FISH SALES」の文字。桟橋を降りてみると、船の上でカニを売っていました。店員さんとおしゃべりをしていた荷物を抱えた男性。買い物帰りでこれから船に帰る、と言います。なんと30年も船で暮らしているというのです。
マリーナの桟橋の一番先頭に、彼の“わが家”はありました。1986年からこの船で暮らし続けていて、息子さんもこの船で育ったそう。船からは、パドルボードを楽しむ人々の姿、そして時にはアシカにも出会えます。幼いころから船が身近にあったという彼にとって、船は人生そのもの。これからも、船暮らしを続けるそうです。
先住民が暮らしていたバンクーバーに、入植者が入ってきたのは18世紀。バンクーバーという名は、18世紀後半、カナダ西海岸地域の測量を行ったイギリスの探検家、ジョージ・バンクーバーに由来しています。ゴールドラッシュを経て、製材所が開業し、林業が盛んになるとともに入植者も増加しました。その後、大陸横断鉄道の終着駅が建設され、1886年にバンクーバー市が誕生しました。そしてカナダの太平洋側の玄関口として栄えました。
港湾業や、水産農林業、観光業などによって成長を続け、バンクーバーはカナダ第3の都市になっています。
一方で、海や緑を守る意識も高く、都市でありながら豊かな自然が残されています。
2010年には、冬季オリンピックが開催されました。
街歩きしながら手軽に楽しめるご当地の味を、厳選してご紹介!
自然が豊かで、食材も豊富なバンクーバー。地産地消の絶品フードをご紹介!紹介してくれるのは、自家ばい煎のアイスコーヒーを自転車で移動販売しているケリーさんです。
サーモン・バノック・バーガー
近海でとれたサーモンをセイジでいぶし、オーブンで焼きます。“バノック”という先住民伝統のパンに自家製マヨネーズとピクルス、そして分厚いサーモンをのせて、最後にケール、バノックではさんだボリュームのあるサンドイッチです。
ハニーパルザンドーナツ
プレーンドーナツに、はちみつをいれた特製のグレーズをかけ、パルメザンチーズをトッピングし、黒こしょうをまぶした斬新なドーナツ。ドーナツに使う小麦粉や卵、はちみつなどなど、こだわりの食材をふんだんに使っています。
アレパ・シフリーナ
トウモロコシで作るパン“アレパ”に、つぶしたアボカド、夏野菜をいれ、ライムドレッシングをかけてあげたバナナをトッピング。このサンドイッチ、特に野菜は、その時期にとれる旬のものを使っています。
街からちょっと足をのばして、イチ押しの観光スポットを訪ねます!
バンクーバーから北へ車で2時間、ウィスラーに到着します。ウィスラーは、2010年の冬季オリンピックでアルペンスキーや、クロスカントリーなどの競技が行われた街で、冬はスキーをはじめとするウィンタースポーツを楽しめる場所として知られている観光地です。夏場はゲレンデをマウンテンバイクで滑走するアクティビティが人気です。ほかにもカヌーや乗馬、ハイキングなどが楽しめます。
今回、「ジップライン」という話題のアクティビティに挑戦することに・・・。集合場所で聞いてみると、このジップラインは“北米で最長で最速”とのこと。「ジップライン」が何だか分からないまま、リフトに乗り、山を登っていきます。途中、ハーネスを着け、さらに車で山の上へと移動。上る、ということは下る遊びなのかと想像しながら、ようやくジップラインのスタート地点につきました。
見るとロープしかありません。山と山をつなぐ2.2kmのロープを滑車を使って滑り降りる、というものでした。しかも“最長最速"!!意を決してチャレンジ!森の木々の間を、ものすごいスピードで滑り降りていきます。すると目の前が一気に開け、足元には雄大な森が広がっていました。まさに空中散歩をしているようでした。