これまでの街歩き

ホイアン/ ベトナム

2006年6月6日(火) 初回放送

語り:中嶋朋子

撮影時期:2006年4月

街の「朝食」

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朝の街を歩いていると、子供ばかりが食事をしている屋台を見つけました。子どもたちはここで朝ごはんを食べてから学校に向かうそうです。共働きの家庭が多いベトナムでは、朝食はこんな屋台ですますのが普通だとか。
メニューは、ごはんの上にお肉と野菜をのせて薬味をたっぷりふりかけたもの。「辛いのは嫌」「野菜を入れないで」・・・など、常連さんの子どもたちは、細かい注文を出します。それを聞いて、休む暇なく働く屋台のお姉さんは、まるでお母さんのようです。

街の「画廊」

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ホイアンのメインストリートのひとつ、チャンフー通りでは、たくさんの「絵」を飾っている店を見つけました。よく見てみると、普通の絵ではありません。細かい図柄も鮮やかな色も、すべて「糸」でできています。この画廊は、刺繍を使って絵を描く「刺繍画」の店だったのです。
専門の女性スタッフがかかりきりでも、数ヶ月かかるというベトナムの「刺繍画」。題材は、動物や植物などさまざまです。建国の父、ホー・チ・ミンの姿を描いたものが特に人気が高いとか。

街の「おやつ」

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昼下がり、木陰で車座になって、何かに熱中している女の子たちを見かけました。どうやらおいしそうなものを食べている様子。いったい何?
話を聞くと、サラサキサゴという直径1センチにも満たない巻き貝を煮たものだそうです。話をしながらも、小さな貝の身を、爪楊枝で器用に引っ張りだして次々に口に運んでいます。癖になるおいしさなんでしょうか。ひとつ食べるとまたひとつ、食べるのに忙しくて、みんな無言です。まるでカニを食べているときのようですね。

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