これまでの街歩き

マラッカ/ マレーシア

2006年10月17日(火) 初回放送

語り:桂 文珍

撮影時期:2006年8月

街の「カンフー」

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朝の8時。広場に出ると、体操をしている人たちがいました。「1、2、3、4…」のかけ声に合わせて、とても変った動きの体操です。「おはよう」の一言と共に、数人が声をかけてくれました。「1200年前に生まれた中国の武術だよ。長生きのためのカンフーと呼ばれているよ」。街の人々が言うには「指が動かない人は動くようになり、ひざが曲がらない人も治ったのよ」、「ダイエットにもなる」「私もやせたんだよ」など、みなさん、矢継ぎ早にしゃべって、少々とまどってしまいましたが、みんなとても陽気でパワフル。みなさんから、しっかりと元気をいただきました。

街の「ババ・ニョニャ」

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マレー系と中国系の文化が融合した独特の文化がババ・ニョニャ文化です。ババ・ニョニャとは、マレー語で男性のババ、女性のニョニャに由来しています。特にマラッカの街には、ババ・ニョニャ文化が強く根づいています。ババ・ニョニャ料理のレストランがありました。人気のメニューは、真っ赤なスープのラーメン。伝統料理なのだそうです。店のご主人についていくと、厨房へ。まだ奥の奥まで部屋が続いていました!この奥行きがあって細長い造り。そして高い天井、螺旋階段、中庭まであるゴージャスな造りは、ババ・ニョニャの住居の特徴なのだそうです。異国から移り住んだ祖先の代からずっと営まれてきた暮らし。その歴史の重さを実感できた出会いでした。
様々な文化が混じり合うマラッカの街を実感することができました。

街の「ツバメ」

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かつて貿易で富を得た人たちが居を構えていたという古い通りに入ってきました。白亜の豪邸、中国風の立派な建物などが立ち並んでいます。建物見物をしながら歩いていると、鳥の声が。屋根の上にはたくさんの鳥が飛んでいました。聞くところによると、海ツバメが建物内に巣をつくっているのだそうです。近くのホテルで巣を見ることができるというので、行ってみることにしました。案内された先は「鳥のホール」と呼ばれる部屋。掛軸や置物がある立派な広間に海ツバメの巣がしっかりとくっついていました。その数、なんと15個。中華の三大珍味である海ツバメの巣。高級食材ですが、ここでは、ホテルの自慢。とても大切にしているそうです。ツバメはのびのびと飛び回っていました。

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