ロンドン シティ／ イギリス
2006年11月21日（火） 初回放送
語り：中嶋朋子
撮影時期：2006年10月
街の「公用車」
シティの中心、王立取引所やバンク・オブ・イングランドが立ち並ぶ地区で、黒塗りの立派な車をみかけました。聞いてみると、シティ市長の公用車だとのこと。なんと、シティにはロンドン市長とは別にシティだけの市長がいるのだそうです。ご存知でしたか？自治都市の伝統から、英国国王がシティー内に立ち入る際にはロンドン市長の許可を必要とするほどの格式を誇ってきたそうですよ。そう思ってみると公用車にもどことなく特別な威厳があるように見えたりするから、不思議です。
街の「塔」
近代的なガラスのビルが建ち並ぶ中に、１つだけ、ポツンと建つ塔を発見。古い石造りで高さは５階建てのビルぐらい。扉は歴史を感じさせる木製です。実はこの塔、１０世紀の古い教会の一部で、第二次世界大戦の爆撃で周りの建物が壊される中、この塔だけが戦禍をまぬがれ、奇跡的に残ったのだそうです。時代とともに姿を変えゆく街の、いわば歴史の証人なんですね。
街の「スーパーマーケット」
シティの東側、イーストエンドと呼ばれる下町で「バングラシティ」というスーパーマーケットをみつけました。店内はイスラム風の音楽が流れ、穀物から香辛料、冷凍食品までありとあらゆるアジアの食材が！夕飯の買い物をしていたご夫婦にうかがうと、なんとご主人はパキスタン人、奥様はチェコ人だそうです。それぞれロンドンに住んで８年と３年。可愛いお嬢さんもいて、幸せそうな笑顔が印象的でした。それぞれ違う国から来た二人がロンドンで家庭を築いている。国際都市を象徴するようなお二人でした。
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