これまでの街歩き

ブダペスト・ブダ編/ ハンガリー

2007年1月23日(火) 初回放送

語り:工藤夕貴

撮影時期:2006年12月

街の「入り口、くさり橋」

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5000枚もの鋼鉄のプレートが鎖となって支えているくさり橋。ドナウ川にかかる全長380メートルのこの橋は1849年、初めてブダとペストを結んだ橋です。
その橋の頭上高くに、鋼鉄の鎖の上を歩く人を発見。 何をしているのか尋ねると、鉄骨や照明に異常がないか点検する、橋の管理人さんでした。「この仕事は、くさり橋の上からの眺めを独り占めできるんだ」と得意そう。くさり橋に明かりが灯る夜が待ち遠しくなりました。

街の「画家」

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ブダの丘の上、「漁夫の砦(とりで)」の見晴台は、ドナウ川と両岸のブダとペストの街が一望できる絶景ポイント。そこで観光客相手に熱心に語っている人を見かけました。 近づいてみると、何やら絵がたくさん並んでいます。 小さな怪物がたくさん描かれた絵や、ハンガリー史上の指導者を動物に置き換えたハンガリー版のゲルニカ(?!)など…。どうやら風刺画を描く絵描きさんのようです。でも彼には、この見晴台から見える風景は、美しすぎて描けないのだとか。数々の国に支配された歴史をくぐり抜けやっと取り戻した美しい風景。ブダの人には、強い思い入れがあるのですね。

街の「民族舞踊」

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日が落ちて、街がオレンジ色の灯りに照らされる中を歩いていると、建物の中をのぞいている人がいます。一緒になってのぞくと、中で大勢の人がダンスをしていました。大人も子ども一緒になってグルグルグル…。中には、来週が予定日だという妊婦さんや、生まれたばかりの双子の赤ちゃんを胸に抱いて踊るご夫婦まで!これは、ハンガリーの情感豊かな民族舞踊を踊る「ターンツハーズ」という会。毎週、地元の人々が集まって、ブダペストのあちこちで踊っているのだそう。お腹の内外でダンスをしている赤ちゃんたち、将来はダンスの達人かも?

※NHKサイトを離れます
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