これまでの街歩き

モンペリエ/ フランス

2007年8月6日(月) 初回放送

語り:浅野和之

撮影時期:2007年5月

街の「帆立貝」

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巡礼の道の目印は帆立貝。
中世の面影残る石畳や、商店街のアスファルトの道の上に転々と続く帆立貝の印。この帆立貝の印をたどって巡礼の道を歩くのだそうです。
帆立貝の印は路上だけではありません。
巡礼路沿いの建物の門の両側に、大きな帆立貝が彫ってあるのを見つけました。隣のお店の方に聞くと、この帆立貝は巡礼宿の印で、昔の巡礼者はこの印のある宿に泊まったそうです。巡礼宿の看板代わり、といったところでしょうか。

街の「郵便屋さん」

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旧市街には車の進入が禁止されているので、郵便屋さんも手押し車で郵便配達です。個人のお宅やお店を一軒一軒訪ね、店員さんと親しげに会話をしながら郵便を配っています。
この郵便屋さんはモロッコ出身の方で、この辺りにはモロッコ出身の住人が多いから、同じ言葉が喋れてみんな喜んでくれるのだそうです。
街角にアラブ系の年配の方たちが何人も集まって、郵便屋さんがくるのを待っていました。ひとつひとつ宛名を呼び上げて手紙を配る郵便屋さん、手を挙げてうれしそうに受け取るみなさん。配る方も受け取る方も、とても幸せそうな光景でした。

街の「地下室」

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石畳の路地を抜けると、いきなり目の前にバラの庭園が開けました。庭園の前でドアに何かを塗っている日曜大工中の方を発見。この方、生まれてから60年間ずっとこの場所に住んでいるのだそうです。
ご自宅の地下室を見せてくださるというので、案内していただきました。
大きなドアをくぐると、中庭のある立派なお宅。狭い階段を下りていくと、18世紀に造られたという地下室がありました。天井には肉を吊るすためのフックが。当時は冷蔵庫の代わりだったのでしょうね。壁際のワインラックには貴重なワインがたくさん保存されていました。何かと口実を作ってワインを開けることが楽しみ、なんだそうです。

※NHKサイトを離れます
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