これまでの街歩き

ポントレーモリ/ イタリア

2008年2月19日(火) 初回放送

語り:永作博美

撮影時期:2008年1月

街の「揺れる橋!?」

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ポントレーモリは2つの川に挟まれていて、橋がたくさんあります。
2つの川が合流するところにあるステンマ橋という15世紀にできた石橋は、もともと木の橋で、川が増水する度に、揺れて流されそうになったことから、「揺れる橋」と呼ばれていました。
その「揺れる橋」を意味するイタリア語「ポンテ・トレモロ」が、のちに街の名前「ポントレーモリ」となったと言われています。ポントレーモリのいくつかの石橋のたもとには、城砦の見張り塔があって、中世都市国家時代に敵の侵略から街を何度も守ったとされています。

街の「お菓子屋さん」

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広場にあるお菓子屋さんは、1800年代創業の老舗中の老舗。
毎朝9時の開店と同時に、老若男女があるお菓子を目当てにお店に詰めかけます。それは、「アーモール」というカスタードクリームをウエハースのようなものではさんだ名物お菓子。
朝、いれたてのエスプレッソと甘いお菓子で目を覚ますイタリア人にとって、このアーモールは、すごく魅力的なお菓子なんだとか。そして、このアーモールは、スイスからポントレーモリに移住したこのお店の創業者が、地元スイスに伝わる味をここで披露したのが始まり。スイスに近い北イタリアならではの味です。

街の「暖炉」

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寒いポントレーモリの冬に欠かせないのが暖炉です。旧市街のほとんどの家では、今でも暖炉を使っています。
薪は地元の山でとれるものがほとんどで、専門の薪売りが自宅の倉庫に配達してくれるのです。平均的な家庭で、ひと冬でおよそ3トンの薪を使うそうで、冬場はどの家の煙突からも白い煙が立ち上っています。薪の中でも昔から一番良いとされるのは、楢や樫の木で、ついでアカシアが良いそうです。やはり固い木は火持ちがよく、真っ赤に燃える炭がよくできるので、とても暖かいのだとか。暖炉の火を見つめて読書に励む。これが定番のポントレーモリの冬の過ごし方です。

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