これまでの街歩き

コペンハーゲン/ デンマーク

2008年7月31日(木) 初回放送

語り:中嶋朋子

撮影時期:2008年5月

街の「パン屋さん」

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通勤の自転車でにぎわう朝、早起きのパン屋さんに行ってみました。350年も昔からコペンハーゲンの人達に焼きたてパンを提供している老舗(しにせ)だとか。お客さんがひっきりなしにやってきていました。
バターたっぷりのさくさくした菓子パンを「デニッシュ・ペストリー」といいますが、これは英語で「デンマーク風のパン」という意味。ところがこのデニッシュ、デンマークにはオーストリアから伝わったため、デンマーク人は「ウィーン風パン」と呼んでいます。ああややこしい。
パン屋さんでは日替わりの目玉商品が決まっていて、この日は渦巻きの形をしたデニッシュでした。渦巻きパンの名前は「でんでん虫」だそうです。

街の「水路」

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コペンハーゲンの街には水路が張り巡らされています。ボートの上で絵を描くおじいさんと出会ったのはガンメルストランド水路。コペンハーゲン発祥の地であるクリスチャンスボー城をぐるりと囲んでいます。
岸にカラフルな建物が並ぶのはニューハウン水路。水路沿いはかつて航海を終えた船乗りが集まる居酒屋街で、いまでも夕方には大勢の人でにぎわいます。水路に浮かぶ帆船に夕日が射す光景は見事で、童話作家アンデルセンがこの界わいに好んで住んだというのもうなずけます。
水路には船上ツアーがあり、ボートが橋の下ギリギリをくぐる時は、乗っている人も見ている人もひやひや。ところで帆船はどうやって運河に入ってくるのでしょう?

街の「王宮」

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1000年以上の歴史を持つデンマーク王室。現在の王様は即位されて30年以上になる女王マーグレーテ二世。コペンハーゲンの商店街をぶらりと街歩きする、という気さくな女王様は国民からたいへん親しまれています。
女王様の居城、アマリエンボー王宮は八角形の広場に面した三階建ての建物。誰でも王宮の目の前まで行くことができます。
王宮を守るのは、大きな帽子を被った衛兵さん。街なかを行進して出勤する姿は、市民には見慣れた光景です。衛兵さんの帽子には太陽のマークがついていて、行進の時には雨が降らないとのこと。毎正午には王宮広場に到着し、交代式を行います。この日は黒い制服でしたが、年に数回特別なお祝いの日は赤い制服を着るそうです。

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