これまでの街歩き

ハノイ 旧市街から新市街へ/ ベトナム

2014年4月8日(火) 初回放送

語り:光浦靖子

撮影時期:2014年2月

街の「鍛冶屋さん」

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 旧市街に金属がぶつかり合う“カンカン”という音が響いています。音の鳴る方に歩いていくと、父と息子で営む鍛冶屋さんが鉄を打っていました。鉄を打つ音は心地よく、職人の奏でるメロディーのよう。聞けば「この仕事は大変だけど、誠実で素直な人間を育ててくれるんだ」と誇らしげに教えてくれます。しかし、代々続いてきた家業も息子の世代で終えんを向かえることになりそうだと寂しさもにじませていました。

街の「女子大生が暮らす寮の2段ベッド」

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 新市街の街を歩いていると、若者が大勢集まる路地に出ました。そこはハノイの大学がたくさん集まる学生街。路地には洋服や雑貨を売る店がひしめき合っていて、原宿のような雰囲気です。
 そこで出会った女子大生2人組は寮生活をしているといいます。古めかしい建物の寮の部屋に案内されると、そこは2段ベッドが5つある10人部屋!自分の空間はベッドの上だけ、勉強も折りたたみの小さな机をベッドの上に広げてやるんだそうです。決して恵まれているとは言えない環境の中で、未来を夢見て頑張る女子大生たちの素朴な笑顔に出会いました。

街の「ビアホール」

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 日が落ちて暗くなった旧市街に戻ると、商店街のシャッターが下ろされていて人影はまばら。そんな一角にこうこうと電気のついている店を発見。のぞいてみると、男たちがビール片手に盛り上がっていました。「1杯飲んで行けよ」と声をかけてきたのは旧市街の仲間たちの一団。週に1、2回は飲み会をして絆を深めているんだそうです。「この街はどんどん変わっていくけど、人と人とのつながりは大切にしている」と人情味溢れる話を聞かせてくれました。

※NHKサイトを離れます
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