これまでの街歩き

宝石の街
ベルガモ/ イタリア

2016年5月31日(火) 初回放送

語り:段田安則

撮影時期:2016年3月

街の「鐘のトラック」

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 アルタを囲む高い城壁を見上げつつ街を散策していると、たくさんの鐘を積んだトラックが突然目の前に。トラックを運転していた男性に話を聞くと、なんとこの車、鐘の音を愛してやまない彼が自作してしまったものなのだとか。
 現在ではすべて自動運転に切り替わってしまったというベルガモの鐘。街の鐘が手動で鳴らされていた時代の伝統を取り戻したいと、このトラックで街じゅうを走り回っているのだそう。心地よい鐘の音が何重にも響く演奏を、その場で聴かせてくれました。
 「鐘の音を聞くと感動で涙があふれる、鐘を鳴らすことこそ僕の天命なんだ!」と目を輝かせながら熱く語ってくれた男性。まぶしい笑顔が印象的な出会いでした。

街の「伝統の石けん箱レース」

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 アルタの街を散策していると、ゴーカートのようなものを男性たちが熱心に手入れしているところを発見。楽しそうな様子が気になって話を聞くと、なんでもベルガモの街には60年続く伝統のレースがあって、今はその準備に余念がないのだとか。
 ベルガモは坂が多い街。この街を時速80キロ近く出る車で、主人公になった気持ちで駆け抜けるのがたまらないのだそう。
 危険すぎるこのレース、奥さんには「もうやめて!」と出場を反対されているんですって。「でも、楽しくてやめられないんだ!」と、なんだか皆さんとってもいい笑顔。いくつになっても少年の心を忘れない男性たちの姿がほほえましい出会いでした。

街の「お城に住む夫婦」

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 日が傾き始めたころ、ベルガモの夜景を一望できる場所を求め、アルタの城門をくぐってサン・ヴィジリオの丘へ。
 サン・ヴィジリオ城の近くで出会った男性に、美しい夜景が見えるからとご自宅に誘っていただきました。ついていくと、そこにはなんとお城のような家が!家庭菜園に使われているのは城壁の一部。何ともぜいたくな使い道です・・・。
 ご夫婦のお話によると、朝から晩まで働き通しでやっと成功をおさめ、若い頃の憧れだったというこの家に住める様になったとのこと。てっきり代々続く城主かと思っていたら、とっても夢のあるイタリアンドリーム。成功の秘訣を聞くと「お互いを尊重して愛し合うこと」と、教えてくれました。

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