2016年11月15日(火) 初回放送
語り:渡辺篤史
撮影時期:2016年8月
街のあちこちで出会う観光馬車。チャールストンの歴史を感じる美しい街で馬車が走る様子は風情を感じさせます。
馬車ツアーの拠点に行くと、新入りのサルモンに出会いました。まだここへ来て2週間。もともとは畑で働いていて、定年退職を経て街で働き始めたのだとか。馬車を操るガイドのショーンさんは、「世界中から来た人たちと出会えて、すてきな街で最高の相棒を連れて歩けるのがいい!世界で一番の仕事!」とサルモンのとなりで嬉しそうに話してくれました。馬を愛してやまない様子がとてもよく伝わってきました。準備を整えて、さぁ出発!新人サルモン号、今日も頑張ってね~!
歴史地区の住宅街は、コロニアル様式と呼ばれる建築が多く、南国の暑さをしのぐ、風通しの良いベランダやポーチを備えています。ボランティアで公園の植物に水やりをしていたキースさんに話を聞くと、ビクトリア様式のお家にお住まいとのこと。水やり中でしたが、お宅にお邪魔しました。
1900年ごろに建てられたという家のポーチには、ブランコがありキースさんが大好きな場所なのだとか。家の中に入ると、大きなダイニングテーブルに暖炉が。なんと暖炉は各部屋にあるとのこと…!まるで宮殿のようです。キースさん夫妻は「25年前はお手ごろだったけど、今じゃ買えない」「ここで子どもを育てられてよかったよ!」と笑顔で話してくれました。
200年前からあるチャールストンのシティ・マーケットでは、土産物屋に、洋服やバッグ、ジュエリーも売っていて、多くのお客さんでにぎわっていました。その中でスウィートグラスでかごを作っている女性に話しかけました。きれいに編みこんで作られたかごは、持ち主より長生きするくらい、何年ももつのだそうです。
かつて米を作るために連れてこられた奴隷の人々には、米を収穫するためにかごを作る伝統があり、収穫した時にもみがらを取るために使っていました。出会った女性も祖母から習って、娘や孫娘二人に教えてきたと語ってくれました。今はもう米を作ってはいないとのことでしたが、かご作りは家族で代々受け継がれ、伝統を後世に伝えています。