世界ふれあい街歩き

場所

ヨーロッパのほぼ中央に位置する国、チェコ共和国のプラハ。起伏の多い丘陵地に囲まれた盆地に広がる街の中央には、ブルタバ川が流れています。大陸性の気候で、日本と同じように四季がありますが、年間を通じて降水量が少なく乾燥しています。
プラハには９世紀にスラブ系チェコ人が定住しました。その後大モラビア帝国、ボヘミア王国、神聖ローマ帝国、ハプスブルグ家の統治などを経て、１９１８年にプラハを首都としたチェコスロバキアが独立、世界有数の工業国の中心として発展しました。第２次世界大戦中のナチスドイツによる占領、その後の社会主義政権時代を経て、１９９３年チェコ共和国として独立。２００４年にはＥＵ（ヨーロッパ共同体）加盟を果たしました。
中世ヨーロッパの面影を色濃く残すプラハの街並みは「魔法の都」「百塔の町」「建築博物館の町」などと称され、１９９２年にはプラハの歴史地区が世界遺産に登録されました。

ボヘミアングラス

チェコではガラスの原料であるケイ石と、薪にする木材が豊富だったため、昔からガラス工芸が盛んでした。熟練した職人の手で作られるボヘミアングラスは、透明のものから赤、緑、青などの色付きグラスなど、色彩も豊富です。
日本でよく知られているカットグラスは、シンプルな模様から複雑で細かい模様までいろいろな種類がそろってます。近頃は金メッキの上に花々を描いたものが人気だそうです。

プラハ城の衛兵

プラハ城の衛兵は２４時間勤務。部隊の人数は２７人。 門に立つ衛兵は、朝６時から夜１０時まで１時間ごとに交代しています。
衛兵になるための条件は、まず健康であること。精神状態もチェックされます。身長は１８０センチから１９０センチ。髪は短く、長髪はダメ。メガネもダメ。外から見える刺青もダメ、イヤリングやピアスもいけません。
入隊して３ヵ月間は、歩き方をたたきこむ厳しい訓練が待っています。衛兵は、プラハ城の大統領官邸を警備するために選ばれた、軍隊のエリートなのです。