これまでの街歩き

カーセージ/ アメリカ

2007年5月8日(火) 初回放送

語り:林 隆三

撮影時期:2007年4月

世界地図

地図

場所

カーセージはミズーリ州南西部に位置する、人口約12,000の小さな街です。南北戦争の初期に戦場となり、街の大部分が焼失しましたが、1872年にミズーリ・ウエスタン鉄道が街を通ると、多くの産業が急速に発展しました。近隣の鉱山で生産された鉛や亜鉛は街の経済に大きく貢献し、多くの住民は競ってビクトリア調の調度で飾り立てた豪華な住居を建てました。
ビクトリア調の住居は今でも街の南側の地区に数多く残っています。カゴとサンタモニカを結ぶ大幹線道路、ルート66がカーセージの街を通ったのが1920年代。街は他の沿線の街同様活気に溢れますが、60年代に交通のメインストリートが州間高速道路に代わっていくと、次第にさびれていきました。現在では南北戦争の歴史やビクトリアンハウス、ルート66の跡などを資源とした観光業に力を入れています。

Information

ドライブ・イン・シアター

アメリカの車社会の象徴的存在といえば、ドライブ・イン・シアター。
ここカーセージには、ルート66が現役だったころに作られたドライブ・イン・シアターがあります。このシアターは1949年に営業を始め、一時閉鎖していましたが、現在のオーナーが買い取って1997年に再オープンしました。入場料は大人6ドル、こども3ドル。ただしカーセージのこどもは無料です。4月の第一週から9月中旬までの毎週末、夜8時から上映しています。
コーラとポップコーンを用意して、周りを気にせずに映画を楽しんでください。

レッドオークII

地元の芸術家、ロウエル・デイビス氏が、生まれ故郷レッドオークの街をしのんで作ったのが、このレッドオークIIです。レッドオークはカーセージから50キロ離れたルート66沿いにあった村ですが、今ではゴーストタウンになってしまいました。デイビス氏はレッドオークにあったタウンホール、消防署、雑貨屋、教会などをカーセージの郊外に移設し、「レッドオークII」として公開しているのです。

プレシャス・モメント・チャペル

1978年に発表した人形が大ヒットし、その後毎年のように「アーティスト・オブ・ザ・イヤー」を受賞したデザイナー、サミュエル・ブッチャー氏。彼が、才能を与えてくれた神に感謝するために1989年に建てた教会が、この「プレシャス・モメント・チャペル」です。
ここに描かれている全ての画は、聖書の一節がもとになっています。聖なるイラストで埋め尽くされたこのチャペル、年中無休でしかも無料だそうです。

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