これまでの街歩き

サンタフェ/ アメリカ

2007年5月22日(火) 初回放送

語り:林 隆三

撮影時期:2007年3月

世界地図

地図

場所

サンタフェの歴史は古く、1607年にスペイン領アメリカ、ヌエボ・メヒコの都として創設されたのがその始まりです。
その後アメリカ先住民、独立した新生メキシコ、と短期間に統治者が代わり、1846年に勃発した米墨戦争の結果、1848年に正式にアメリカ領土となりました。
現在サンタフェは、ニューメキシコ州の州都です。

Information

景観条例

サンタフェには1650年ごろに建てられた、全米で一番古い家があります。この家は日干し煉瓦で造られていて、この地の先住民の様式です。サンタフェを歩いていると、よく見かけます。実はサンタフェには街の景観を守る条例があるのです。1958年に作られたこの条例では、サンタフェの歴史保護地区で新しく家を建てる場合は、土壁風の様式か、建物の角にレンガがはめ込んであるスペイン植民地時代の様式のどちらかにしなければならない、と定められています。歴史保護地区の景観を保つため、最近ではコンクリートで作った壁に土壁色の漆喰(しっくい)を塗って、外観をそろえる建物も多く作られています。

サンタフェ鉄道

サンタフェ鉄道が開通したのは1880年。路線はさらに西へ続く予定でしたが、サンタフェを取り囲む山地に阻まれ断念。南のラミーに駅を作り、そこから西へ進めることになりました。そのためサンタフェとラミーの間は支線となってしまいました。かつて交通の主役だった鉄道は時代の流れと共に衰退しましたが、今はサンタフェ⇔ラミー間を観光列車が走り、人気を集めています。
おすすめは昼ごろにサンタフェを出発するツアー。30キロ南のラミー駅までの1時間15分間、ニューメキシコの雄大な景色が楽しめます。

チリソース

サンタフェ料理に欠かせないのが、グリーンチリ(青唐辛子)です。
グリーンチリにはビタミンCがたくさん含まれています。グリーンチリを畑でしばらく置いておくと、太陽にさらされ、レッドチリ(赤唐辛子)になります。それで、2種類のチリができるのです。レッドチリはビーフ料理に、グリーンチリはチキン料理や、野菜料理によく使われます。
レッドかグリーンか、迷ってしまう人にお勧めなのが、「クリスマス」という言葉。「クリスマス」とオーダーすれば、レッドとグリーン両方のチリソースが添えられてきます。グリーンチリはみずみずしく、レッドチリは素朴な味がします。辛いのが苦手な人は、上にかけないで横に置いて、少しずつつけて召し上がって下さい。

※NHKサイトを離れます
ページトップ