これまでの街歩き

クアラルンプール/ マレーシア

2007年10月16日(火) 初回放送

語り:矢崎 滋

撮影時期:2007年7月

世界地図

地図

場所

マレーシアの首都であり、特別行政区のクアラルンプール。
独立してから2007年でちょうど50年目、まだ歴史の新しい街です。
19世紀半ばにスズの採掘拠点として開発が始まり、今ではツインタワーに代表されるような高層ビルが建ち並ぶ、経済発展と人口増加の著しい街となりました。イギリスの植民地時代の影響で、街の至る所に西洋と東洋の文化が融合したエキゾチックな建築物、カラフルな長屋風の住居などが多く見られます。
かつて中国やインドから多くの移民がこの街へやってきた経緯から、民族の構成はマレー系6割、中国系3割、インド系1割弱とさまざま。
そのため、宗教や習慣、食文化、衣服などにも多種多様な民族性が混在するユニークな街です。

Information

スズ製品

クアラルンプールの名産品と言えば、スズ製品です。19世紀半ばからスズ鉱山として開発の進められたこの街には、その仕事に携わるため中国からたくさんの人がやってきて住み着きました。イギリスの植民地時代には英国風のデザインが取り入れられたり、長い歴史を経て今なおスズ製品はマレーシアを代表する伝統工芸品として知られています。
現代ではスズの採掘場は郊外へと移ったものの、その製法は昔ながらの手作りのまま、この道何十年という職人さんたちがたたき出しています。特にスズで作ったビアマグは長い時間冷たさを保つので、最後の一口まで美味しいビールを味わうことができるそうです。

民族衣装

クアラルンプールでは、多種多様な民族衣装を目にすることができます。
数多くの衣料品店が集まるマスジッド・インディアへ行けば、マレー風やインド風などあらゆる衣装を買い求めることができます。インド系の正装「サリー」や若い女性に人気の活動的な「パンジャビスーツ」、マレー風のワンピースとスカート「バジュクロン」など、既製の服ばかりでなく、好みの布地を選んで仕立てることもできます。
暑い国ならではの美しい色使いと涼しさをぜひ、試してみては如何ですか?

ナシラマ

様々な料理を楽しむことの出来るこの街で、欠かすことの出来ない食と言えば「ナシラマ」です。もともとはマレーの家庭的な朝ご飯ですが、今やどこの食堂や屋台でも売られているお弁当みたいなもの。ココナッツミルクで炊いたご飯の上に、キュウリやゆで卵、揚げたイリコなどをトッピングして、トウガラシやタマネギを調味料と共に煮詰めたソースで和えていただきます。
家庭ではお皿に盛って、テイクアウトにはバナナの葉っぱにくるんで、どこででも人気の料理です。
辛いものが苦手な方は、ソースの量を加減して下さいね。

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