これまでの街歩き

ケベック/ カナダ

2007年11月13日(火) 初回放送

語り:永作博美

撮影時期:2007年10月

世界地図

地図

場所

ケベック州の州都「ケベック」。人口は54万。アメリカ国境の五大湖から大西洋へ注ぐセント・ローレンス川の中流に位置しています。
ケベックは約400年前、フランスが北米で最初に入植した街です。1759年のケベックを巡る英仏戦争で敗れ、イギリス統治になった後も、住民たちはフランスの文化や言葉を手放しませんでした。現在もケベック州の人口の80%がフランス系カナダ人。カナダで唯一、州の公用語がフランス語です。
また旧市街は、1985年にユネスコの世界文化遺産に登録されました。ケベックの旧市街は、がけ下に広がる街「ロウワー・タウン」と、城壁に囲まれたがけの上の街「アッパー・タウン」に分かれています。 石畳の通りには17世紀から続く繁華街や住宅街が点在し、カナダにありながらフランスの香りが漂う街です。

Information

メープルシロップ

カナダといえば、メープルシロップが有名。ケベック州では、全世界のメープルシロップのおよそ80%が採れます。フォークとスプーンの間に、カエデの葉が描かれている標識を見つけたら、そこはメープルシロップを作っている小屋があるということ。
カエデの樹液を収穫する時期は3月。樹液はほとんどが水分なので、釜で煮詰めます。1リットルのメープルシロップを作るには、40リットルの樹液が必要です。
地元で古くから愛されるシロップの食べ方が「メープルタフィー」。雪の上にシロップをたらし、少し待って固まってから棒で巻き取る、いわば水飴です。それを食べながら、おいしいシロップが採れたことに感謝するのだとか。来年も、琥珀(こはく)色のおいしいシロップができますように。

ケベックのシンボル・豪華ホテル

がけの上にそびえる巨大なお城。これは、ケベックが世界に誇る豪華ホテルです。総客室数は618。
かつてはエリザベス女王や、モナコ王妃グレース・ケリーも訪れました。
ホテルが誕生したのは、19世紀後半。北米東海岸の小さな自治領だったカナダが、太平洋まで続く連邦を目指したのです。そのとき必要になったのが、「新生カナダ連邦」を代表して各国の要人を迎えるための、このホテルだったのです。国家の夢と威信をかけ1893年に完成したホテルは、今ではケベックのシンボルとして、観光名所になっています。

絶景の空中散歩

ナイアガラの滝より高いという、落差74メートルの豪快な滝。ケベック郊外のサンタンヌ渓谷には、この滝の鑑賞ともう一つ、秘かなブームになっている楽しみがあります。それは・・・
誰でも「キャ~~~!」と絶叫、空中散歩です!つり橋の横にワイヤーを張り、そこに滑車をかけて、宙づりの格好で対岸まで滑ります。足下の川までは、60メートル!!体重制限は、136kg以内。ちゃんと命綱がありますから、度胸試しにいかがですか?

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