これまでの街歩き

シアトル/ アメリカ

2008年12月4日(木) 初回放送

語り:山本太郎

撮影時期:2008年10月

世界地図

地図

場所

ワシントン州シアトルはアメリカの太平洋岸北西部で最大の都市圏です。経済の中心地でありながら、海や湖、山や森に囲まれた自然の豊かなこの街は「エメラルドシティ」とも呼ばれ「アメリカ国民の最も暮らしたい街」に挙げられています。広いアメリカの中でも数少ない、四季を感じる事の出来るシアトル。紅葉の時期が特に美しく、カナダ国境に近いわりに冬も温暖なため、アメリカ中から観光客が訪れます。また音楽や芸術など文化活動が非常に盛んで、街の至る所にパブリックアートがあふれています。郡の条例で、地方自治体の予算の1%をパブリックアートに振り分けることが決められているほどです。

Information

アンダーグラウンド

シアトルの街には、かつて使われていた「地下の世界」が残っています。シアトル旧市街は海抜が非常に低く、19世紀までしばしば町中水浸しになっていました。1889年に火災で街が全焼した時に、水害対策として2階部分を地面にして街を再建する事になり、1階が地下に埋まる事となったのです。今も部分的に残る地下の部屋や通路は、見学ツアーで案内してもらえます。ゴールドラッシュの時に使われた金庫のそばには、当時の銀行員の幽霊がいるという噂も。

ガラス工芸

案外知られていませんが、シアトルはガラス工芸の盛んな街です。街の中心部だったパイオニア・スクエアで1972年に吹きガラス工房が開かれ、それがシアトルのガラス工芸の発祥と言われています。さらには、世界的なガラスアーティスト、デイル・チフーリ氏が北部に専門学校を創設したことで、ますますガラス工芸が発達しました。今やシアトル市内だけでもガラス工房の数は、200軒とも言われています。
ガラスの色合いが華やかで、花器や皿など実用的なものからオブジェとして鑑賞するものまで、あらゆる種類の工芸品があるのが、シアトルの特徴です。多くの工房で製作の様子を見学することができます。

※NHKサイトを離れます
ページトップ