これまでの街歩き

クライストチャーチ/ ニュージーランド

2009年3月12日(木) 初回放送

語り:永作博美

撮影時期:2009年2月

世界地図

地図

場所

クライストチャーチは人口およそ37万、ニュージーランド南島の玄関口です。日本とは季節が正反対の南半球にあります。通常、夏の最高気温は27度から33度。比較的おだやかな気候です。
19世紀半ば、イギリスのオックスフォード大学クライストチャーチ・カレッジの出身者たちが多く移住し、開拓の指揮を執ったことから、この街の名が付いたと言われています。
南島一の都会とは思えないほど、街中にはきれいな水のエイボン川が流れ、緑が至る所にあふれています。特にハグレー公園は、東京ドーム約40個分の広さがあり、植物園をはじめ、ラグビー場やクリケット場まで備わる憩(いこ)いの場です。
また、ガーデニング好きが多いことでも知られるこの街では、毎年2月にフェスティバル・オブ・フラワーが開催されます。大聖堂では市民の作った花のカーペットが敷かれ、住宅街では自分たちの庭の美しさを競い合い、街中が花で彩られより一層華やかです。

Information

パンティングと大聖堂

プロポーズで悩んでいるあなた、パンティングで彼女のハートをぐっと引き寄せませんか?クライストチャーチの若者たちがあこがれるプロポーズ必勝法を、お教えしましょう。
まずは彼女をパンティングに誘います。その時、彼女に内緒でワインを持ち込みましょう。舟から見える美しい景色に、彼女がウットリしてきたらワインを開けてすかさず乾杯。気分が盛り上がってきたところでプロポーズをすれば、成功間違いなし!保証はできませんが・・・。
結婚が決まったら、式場は街の大聖堂がお勧め。ゴシック様式の荘厳な建物で、40年もの月日をかけて1904年に完成しました。この教会にはイギリスから伝わった13個の珍しい釣り鐘があるんです。音に広がりと柔らかさがあると言われています。この鐘を演奏してくれるのは、130年の歴史を誇る教会専属の演奏隊の方々です。

レストラン・トラム

クライストチャーチでステキなディナーを、と考えているなら、このレストラン・トラムがお勧めです。
毎日夜7時半、大聖堂近くの停留所を出発。1927年式の路面電車を改装した食堂に揺られながら、 コース料理が70豪州ドルから楽しめます。メインは地元カンタベリー平野で育った子羊肉のロースト。柔らかくてとってもジューシーです。大人気ですから、予約はお早めに。
暮れゆくクライストチャーチの街並みを堪能(たんのう)しながら、2時間半のディナーをどうぞ!

タイムボール

クライストチャーチから10kmほど南東にある港町、リトルトン。19世紀半ば、イギリスの開拓者たちが初めて上陸した港です。丘の上には「タイムボール」と言う巨大な球が設置されています。
実はこれ、当時の港の必需品。混雑を避けるために、入港予定の船は一隻ずつ港に入る時間が決まっていました。しかし当時の時計は、すぐに狂ってしまいます。そこで登場したのがこのタイムボール。毎日、グリニッジ標準時の午後1時きっかりに電信が送られてくると、留め金が外れてボールが落下。船乗りたちは、その瞬間に時計をあわせていたというわけ。
ラジオが広まる1930年ころまで、神戸や横浜など世界中の港に設置されていたタイムボール。
今も現役のものは、世界にたった5台だとか。

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