これまでの街歩き

クライストチャーチ/ ニュージーランド

2009年3月12日(木) 初回放送

語り:永作博美

撮影時期:2009年2月

街の「パンティング」

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エイボン川沿いを歩いていたら、ステキな木造の舟を見つけました。
船頭さんは長い竿(さお)で川底を押し、ゆっくりと舟を進めています。お客さんは川面から見える街の景色にうっとり。パントと呼ばれるこの小舟の舟遊び(パンティング)は、イギリスのケンブリッジとオックスフォード周辺で19世紀初頭に生まれたもの。本来パントは石炭や毛糸、牧草を運ぶための舟でしたが、やがて穏やかな川の流れを楽しんだり、釣りをしたりするようになったそうです。
「私の舟ではプロポーズする人が多いんだが、ほぼ100%成功するんだ」。うれしそうに話すパンティングの船頭さんは、クライストチャーチっ子の恋のキューピッドでもありました。

街の「庭師」

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人々の憩いの場である巨大なハグレー公園。見事に咲き誇る草花を、毎日お手入れしてくれるのが公園専属の庭師さんです。
19世紀半ば、クライストチャーチの街は、ハグレー公園をつくることから 開拓が始まったそうです。しかも開拓者たちは、祖国イギリスで既にこの公園を設計をしていたというからびっくり!今ではこの街には、大小200以上もの公園があるんだとか。「幸せな話でしょう」とほほ笑む庭師さんの表情からは、庭師の誇りが感じられました。

街の「ヨットレース」

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公園の北を歩いているときでした。突如「ボート入水」という大きな声が。
近づいてみると、おじいさん、おばあさんたちが池に向かってリモコンを操作しています。何と池にはたくさんの模型ヨットが!みなさんが夢中になっているのはヨットレースでした。
彼らは、クライストチャーチ・モデルヨット・クラブのメンバー。100年以上も続く、伝統あるクラブなんだそうです。無線が遠くまで届かないので、1周1kmもある池の周りを、舟と一緒に何周もしていました。

※NHKサイトを離れます
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