これまでの街歩き

プラハ 旧市街からカレル橋へ/ チェコ

2013年10月1日(火) 初回放送

語り:松田洋治

撮影時期:2013年6月

世界地図

地図

場所

 中欧、チェコ共和国の首都プラハは人口約120万、1000年の歴史を誇る古い街です。街の中心をスメタナの交響詩「わが祖国」で有名なブルタバ(ドイツ語でモルダウ)川が流れています。
 14世紀、ボヘミア王が神聖ローマ帝国の皇帝に即位すると、プラハに首都が移され、街は急速に発展しました。プラハのシンボルと言われるカレル橋が架けられたのもこの時代です。
 1918年、チェコスロバキアがプラハを首都として独立し、トマーシュ・マサリクが初代大統領に就きました。その後ナチス・ドイツによる占領や、大戦後の社会主義共和国時代、1989年のビロード革命を経て、1993年にチェコとスロバキアに分離、プラハはチェコ共和国の首都となりました。

Information

市内交通博物館

 市内交通博物館では、プラハの130年にわたる乗り物の歴史を知ることができます。中でも充実しているのが、路面電車のコレクション。車庫を利用した館内に、古い車両がずらりと並んでいます。プラハの路面電車の起源は1875年。当時はまだ動力が電化されておらず、馬が車両を引いていました。パリの万国博覧会でも展示されたアールヌーボー様式のサロンカーや、100年前の観光用オープンスタイルカーなどの豪華な車両は、当時のプラハの繁栄を物語っています。やがて時がたち、1951年製の車両は設計もデザインも劇的に変わっています。その当時、チェコは共産主義の時代に突入していました。質素で実用的なデザインは、そうした社会の変化を表しているのです。

食べ歩きグルメ

街歩きしながら手軽に楽しめるご当地の味を、厳選してご紹介!

 今回のナビゲーターは、郷土料理のレストランを営んでいるミロスラヴァさん。「チェコ料理のことなら自信あり」という彼女に、とっておきのグルメを教えてもらいましょう。

グラーシュ

牛肉や豚肉をパプリカなどの香辛料とともに何時間も煮込んで作った料理。中央ヨーロッパ全域で愛されています。どのレストランにもありますが、一番のおすすめは肉屋さんの立ち食いスペースで食べるグラーシュ。材料も間違いないし、いつでも作りたてで最高においしいんだそうです。

フレビーチェク

チェコのオープンサンドの一種で、パンの上にハム、チーズ、玉子などいろいろな具をのせて楽しむことができます。チェコ人はこれが大好きで、街中の総菜屋さんで売っています。たくさん種類がありますが、ミロスラヴァさんのおすすめはハムと玉子の組み合わせだそうです。

オールド・プラハ・ハム

豚のモモ肉でつくる伝統的なハム。大きな骨付き肉を、薪(まき)の上でぐるぐる回してあぶりながら売っています。薪の煙でいぶされることで加わる独特のスモーキーな風味がチェコのビールと相性抜群なんだとか。

ちょっとより道

街からちょっと足をのばして、イチ押しの観光スポットを訪ねます!

プルゼニュ

 プラハから電車で1時間40分。ビール好きなら絶対に行っておきたい街、プルゼニュにちょっとより道!プルゼニュはピルスナービール発祥の地。日本のビールのほとんどはピルスナータイプなので、“日本のビールのふるさと”とも言える街です。街で一番古いビール工場は、ビール好きには憧れの場所。敷地内のレストランでは大勢の人が出来たてのビールを楽しんでいました。カウンターのお兄さんは一日にビールを500杯も注ぐんだそう。おいしいビールの注ぎ方は、まずグラスを濡らし、グラスの角度を45度にして、そして一気に注ぐ!これで、きれいで長持ちする泡が生まれるんだそうです。
 工場を出て旧市街へ。ひときわ目立つのは、15世紀に完成した聖バルトロミェイ教会。塔の高さは103mで、チェコで一番高いのだとか。地元の人々が集まるビアガーデンでは、里帰り中の人々が故郷のビールの味を堪能していました。

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