これまでの街歩き

ダブリン/ アイルランド

2005年10月25日(火) 初回放送

語り:桂 文珍

撮影時期:2005年7月

街の「馬市」

Photo

ダブリン市街の中心部から西へ少し歩くと、馬と人がぞろぞろと広場に集まって来るところに行き当たりました。裸馬にまたがって走らせたり、小さな馬が街路樹につながれていたり…。聞けばそこは馬の市で、400年近く前から行われているのだそうです。アイルランドは乗馬が盛ん。ヨーロッパのサラブレッドはほとんどがアイルランド産の馬の子孫なのだとか。石灰分の強い土地の牧草を食べていい馬が育つのだ、と馬を売っているおじさんが教えてくれました。

街の「相合い傘」

Photo

ダブリンの天気はとにかくころころとよく変わります。日が差しているかと思えば、どしゃ降りの雨、しばらくするとまた晴れる。雨模様のリフィ川の岸で寄り添うカップルに出会いました。テントのように大きな傘で相合い傘です(傘の中で、傘を差してる!)。男性の方は、傘の中で聞く雨音が大好きなんですって。雨が嫌いじゃダブリンっ子はつとまらない、ということでしょうね。直径1メートル以上もある大きな傘や、大胆な模様のおしゃれな傘など、ダブリンでは傘を見ているだけで楽しめます。
この街では、一日に何度も雨宿りする気持ちの余裕も大事みたい。

街の「演奏家たち」

Photo

アイルランドといえばパブ。そこでパブをのぞいてみると、店の一角で数人のグループが音楽を奏でていました。他のお客に聞かせているけど、自分たちもお客さん。飲みながら演奏し、聞かせながら自分も楽しむ。パブの伝統的な風景だそうです。仕事帰りに思い思いの楽器を持ち寄っては、即席のセッションを繰り広げるパブの常連たち。あるおじさんは「アイルランドでは、あらゆることがパブから生まれた。文化の中心さ」と語ってくれました。

※NHKサイトを離れます
ページトップ