これまでの街歩き

ヴェリコタルノヴォ/ ブルガリア

2007年7月31日(火) 初回放送

語り:神田山陽

撮影時期:2007年5月

街の「バラ」

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表通りから丘の上へと続く石段をあがり歩いていたところ、あるご夫婦と出会いました。
ふと、ご主人の持っていた一輪の赤いバラが顔を出しているのに目がとまり、「赤いバラをなぜ持っているのですか?」と尋ねると、この日は、東ヨーロッパで広く文字として使われているキリル文字を考案した聖人を祝う日で、「聖キリルとメトディ兄弟の日」(=「文字の日」)と呼ばれている祝日でした。
赤いバラを持っていたのは、ご主人の名前が聖人と同じ「キリル」という名前でお祝いのためのものでした。

街の「銅食器工房」

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「サモヴォドスカチャルシア」。
日本語に訳すと「職人通り」や「職人市場」という意味を指すこの通りには、様々な物を作る職人たちの工房を兼ねた小さな店が
20件程軒を連ねています。
この通りの奥まったところに銅食器職人のおじいちゃんの工房はあります。トルココーヒー用のカップや容器などを作っています。
出来上がったカップはどれも均等でその技はさすがの腕前です。手作りなだけに1日に作ることのできる数はせいぜい2~3個。
しかし、その一つ一つにおじいちゃんの思いが込められています。職人となって55年、この通りに工房を持って25年の年月が経つそうです。
気さくで温かな笑顔がとても素敵なおじいちゃんでした。

街の「宴会?」

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目の前には緑が拡がり、眼下には、ヴェリコタルノヴォを流れるヤントラ川。
街の特徴ある建物を見上げながら歩くグルコ通り。この通り沿いにある小さな公園は、夕方になると近所に住んでいるおばあちゃんたちの憩いの場となります。
ついつい時間の経つのも忘れ、話に夢中に…。この日の話の内容はご近所の噂話や年金、今晩のおかずのことなど様々なようでしたが回し飲みしながら豪快に飲んでいたビール瓶、「中身は水だよ」と言っていましたが…。

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