これまでの街歩き

オデッサ/ ウクライナ

2007年10月9日(火) 初回放送

語り:桂 文珍

撮影時期:2007年7月

街の「猫」

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オデッサの大通りと大通りの間は住宅に囲まれた中庭になっています。その一つに入ってみました。
庭に住人がやってくると、あちこちに潜んでいた猫が続々と出てきました。30匹はいたでしょうか。近所の人たちが、代わるがわるエサをやっているそうです。オデッサは港町なので、ネズミ退治をしてくれる猫を昔からかわいがっていたとか。
日本では「チッチッ」と舌を鳴らすと猫が寄ってきますが、ロシア語では「クスクス」と言って猫を呼び寄せていました。

街の「桟橋」

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黒海を間近で見てみようと、街の北に突き出た桟橋に行きました。
海には、黒海沿岸の国々から来たフェリーやクルージングを楽しむヨット、遊覧船が行き交っています。貨物ターミナルの片隅には船乗りを見送る母子像があり、この港から大勢の船乗りが世界の海へ出ていくことを偲ばせます。
桟橋の先端に建てられた聖ニコライ教会は、船乗りの守護聖人・聖ニコライの教会で、礼拝には外国船の船員も訪れるそうです。

街の「壁」

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オデッサの隠れた名所「2次元ハウス」。
斜めから見ると、建物は正面の壁だけで、側面の壁が見えません。まるで映画の背景のように、奥行きがない「2次元」に見える不思議な建物です。オデッサの観光ガイドは「住民はカニ歩きをしている」「狭い壁に子どもがおしおきのため立たされている」などと、さも見てきたような事を言いますが・・・。
中に入れてもらうと、ちゃんと奥行きがありました。昔は貴族が住んでいた由緒ある建物で、素晴らしい装飾も見られます。では何故、奥行きのない二次元に見えるのでしょうか?答えは住民が見せてくれた天井にありました。

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