これまでの街歩き

天津/ 中国

2009年2月26日(木) 初回放送

語り:横山めぐみ

撮影時期:2009年2月

街の「イギリス租界」

Photo

天津で現存する一番大きい租界の跡が、イギリス租界の「五大道」です。
「五大道」の建物の様式はバロック、ロココ、ゴシックなどさまざまです。また洋館は西洋建築だけではなく、西洋風と中国風の折衷様式もあります。10年以上はたっているはずなのに、モダンな造りが多いのには驚かされます。ところで、今はどういう人が住んでるの?と一軒の大きなお屋敷をのぞいてみたら、幼稚園になっていました。

街の「西開天主堂」

Photo

当時のフランス租界の繁華街を歩いてゆくと、立派な教会が。天津西開天主教会という教会です。1914年建立の天主教総堂と、1917年建立の大教堂の2つがあり、天津で一番大きなカトリック教会だそうです。
大教堂はロマネスク様式を模し、正面に高さ45m、その両側に丈(たけ)の低い2つの塔楼がそびえ、緑色のドームをもっています。文化大革命の時には「愛国天主教会」として国内に制限されながらも活動を続け、現在も天津の教会の中心となっています。ちなみに、開館日は朝5時から夕方4時半まで中に自由に入れます。

街の「日本建築」

Photo

日本の租界の跡地を歩いていると、お城のような立派な建物がありました。聞けば当時は武道館として利用されていたのだとか。
今はどのように使われているのか聞いてみると、天津総合病院の図書館になっていました。また、フランス租界にある石造りの立派な建物は、もとは横浜正金銀行(為替をあつかう専門銀行)で、今は中国銀行だと教えられました。租界の建物は、今では天津市民の生活に溶け込んでいた。

※NHKサイトを離れます
ページトップ