これまでの街歩き

マナウス/ ブラジル

2011年3月20日(日) 初回放送

語り:林 隆三

撮影時期:2010年8月

街の「ハンモック」

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アマゾンの先住民が使い始めたとされるハンモック。マナウスにはハンモックを売る店が数多くあります。一年中暑いマナウスでは、自宅でもベッドより涼しいハンモックを使う人が多いのだそうです。また、アマゾンの交通の主役である船で旅をする時もハンモックは欠かせません。客はそれぞれ自前のハンモックを船に持ち込み、天井からつるして寝場所を作るのです。
屋台のようなハンモック専門店には色とりどりの商品がつり下げられています。レースで飾られたおしゃれなものから、夫婦用のダブルサイズのものまで、その種類はいろいろです。みなさん念入りに選んでいました。マナウスの人にとってハンモックは、生活に無くてはならない必需品なのです。

街の「水上の家」

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街の中心からほど近いところに、川の上にまで家がせり出して建てられている地区があります。農村から仕事を求めてマナウスに出てきた人々が住み着いてできた場所なのだそうです。売店や屋台もあります。この地区の通りは、全て板張り。アマゾン河は雨季と乾季で10mもの水位の差があるため、通りが水びたしになることもしばしば。それでも皆さんがここを離れないのは、街の中心に近く、生活するには便利だからとのこと。生まれてからずっとここで暮らしているおばあさんにとっても、ご近所と仲よく暮らせるこの場所は楽園なんだそうですよ。

街の「タカカ」

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アマゾンの伝統料理「タカカ」。酸っぱさのある不思議な味のスープです。具は、ジャンブーというジャングルに生えている舌がびりびりとしびれる香草と川エビ。スープは、トゥクピー(マンジョーカ芋からつくられるアマゾン独特の調味料)にでんぷんでとろみをつけたものを用意します。やしの実を半分に切って作った専用の器に入れて、なぜかスプーンではなく、竹串1本で食べます。
街のあちらこちらにタカカ専門の露店があって、午後4時ころからオープンします。日中の暑さで弱った体を癒やすというタカカ。アマゾンの夕方には欠かせない食べ物なのです。

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