2015年4月14日(火) 初回放送
語り:工藤夕貴
撮影時期:2015年2月
旧市街を歩いていると、街の人びとが入っていく古そうな門を発見。気になって中をのぞいてみると黄色いアーチに囲まれた可愛らしい中庭がありました。
中庭の横にあるお店で、開店準備をしている女性に声を掛けてみると、ここは、かつてゴッホが入院していた病院だといい、中庭の一角に飾られたゴッホの絵を見せてくれました。光を求めてアルルにたどり着いたゴッホが発見したのはアルルの女性の美しさだったそうです。お店の女性は「アルルの女性は太陽みたいに明るくて優しい」のだと教えてくれました。
朝だというのに強い光が降り注ぐ旧市街の路地を巡っていくと、街の中心の広場に出ました。15世紀ルネサンス文化華やかなりし頃に造られたレピュブリック広場です。行政と経済、宗教の中心だったという美しい広場を散策していると、懐中電灯を持ちにぎやかに談笑する女性たちを発見。声をかけると「探検用の懐中電灯で下に行く」と不思議な答えが返ってきました。
半ば強引に誘われついていくと…そこに広がっていたのは2千年前の古代ローマ時代、商品の取引が行われていたという地下回廊。旧市街の下にはまだまだ発見されていない古代ローマの街が眠っているんだそうです。
2千年前にタイムスリップしたかのような薄暗い回廊歩きはワクワク・ドキドキ、まさに探検でした。
午後の路地をぶらぶらしていたら、窓がキラキラしている一軒の家を発見。近づいてみると中から何やら楽しそうな声が聞こえてきました。のぞいてみるとどうやら美容院のようです。優しい笑顔の女性店主が招いてくれたので、ちょっとお邪魔することに…。
中では常連さんの老齢の女性たちがおしゃべりを楽しんでいました。美容院は旧市街の人たちの憩いの場なんだとか。80歳を超えても笑顔がステキな女性たちがいつまでも美しい秘けつを教えてくれ、アルルの女性たちに受け継がれてきた美しさを伝える歌まで披露してくれました。