世界ふれあい街歩き

独自の歴史に彩られた　もうひとつのイタリア

イタリア本土からフェリーでたっぷり半日かかるサルデーニャ島は、いにしえの伝統文化を今も守る「誇り高き島」として知られています。カリアリはそんなサルデーニャ島の玄関口。なだらかな丘の上に重なり合うように建つ石造りの住宅、教会、要塞(ようさい)の塔などが、この街が歩んできた長い歴史を感じさせます。
港に面した一帯は特に古くから開けていたエリア。道幅は車一台が通るのがやっとです。かわいらしいパステルカラーに塗られた共同住宅、海風にひるがえる洗濯物、窓ごしにおしゃべりに興じる人たち･･･。そんな生活感ただよう路地のあちこちに、中世から伝わる不思議な武器や、何百年も前の家具が当たり前のように置かれています。今と昔が不思議に混じり合う人々の暮らしにふれながら、さらに奥へと進んで行くと、そこには重厚な建物がそびえる中世の街並みが・・・。
本土とはちょっと違う、知られざるイタリアに出会う街歩きです。