2011年12月22日(木) 初回放送
語り:余 貴美子
撮影時期:2011年9月
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アドリア海の小国モンテネグロの港町コトル。城壁に囲まれた小さな旧市街は切り立った山のふもとにあり、ちょうど三角形の形をしています。旧市街へ入るかわいい城門をくぐり、街歩きのスタート!
旧市街には細い路地が網の目のように広がり、あちこちに小さな広場が点在しています。街角には1000年以上の歴史を誇る教会や貴族の邸宅も建ち並び、歴史の深さが感じられます。また旧市街の中には車が入れないから、空き瓶ケースは改造自転車の荷台に積んで運び、引っ越し屋さんはソファーを手運び。けっこう不便ですが、土産物屋さんのお兄さんによると、住んでいる人はみんな知り合いで生活もストレスをほとんど感じないんだとか。だからでしょうか、広場では音楽学校の学生たちが練習がてらのんびりと楽器を奏でたり歌を歌ったり、子どもたちは路地で自由に三輪車を乗り回したりしています。
一方、街の最深部には迷路のようないっそう狭い路地が続いています。そこで出会ったおじさんのお宅で、ご自慢の窓からの風景を見せてもらいました。海の色が毎日変わるというその景色、なるほど美しい水彩画のように見事でした。
また、不思議な紋章にひかれて背後にある山の斜面を登っていくと、その中腹にはかわいい教会が。ふと振り返ると、眼下には三角形のコトル旧市街と輝くコトル湾が広がっていました。
小さな小さなコトルの旧市街。歴史と人の温かさに触れる街歩きです。