これまでの街歩き

ランパーン/ タイ

2012年2月16日(木) 初回放送

語り:中嶋朋子

撮影時期:2011年12月

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懐かしの時代へタイムスリップして歩く

 列車から降り立つと、まず大きな蒸気機関車が目に飛び込んできます。「ランパーンは90年前に鉄道が通った街なのよ」と、食堂のお母さんは誇らしげ。そんな駅前広場から街歩きスタートです。時代の最先端だったころの名残は街のあちこちにうかがえます。街の中心を流れるワン川沿いには、築100年という木造の家が立ち並びます。精巧な透かし彫りは、なんだかハイカラな雰囲気。
 家並みに負けず劣らず目立つのは、なぜか至る所に立つ白い鶏の像。実はランパーンのシンボルは鶏で、鶏崇拝はお釈迦様の伝説に由来するのだそうです。タイといえば仏教の国。寺の境内で陽気に踊る行列に遭遇したり、木づちを使ってお坊さんの肩凝りを癒やすマッサージ屋さんを発見したり。仏教とともに生きる人々との出会いの数々がありました。
 昔ながらの商店街をぶらぶら歩くと、みな手を合わせ笑顔であいさつしてくれるのが印象的です。そして口をそろえて「夕方またおいでよ」と声をかけてくれました。街を一周して日が暮れたころ、商店街に戻ってみると…。そこでは縁日さながらに露店が並ぶ、ナイトバザールが開かれていました。美しい灯籠の明かりの下をそぞろ歩く人々でにぎわい、昼間とはまた違った表情を見せてくれます。
 ハイカラな香りを残しつつ、タイムスリップしたかのように懐かしい町並み。何より、出会う人々が皆とびきりの笑顔を見せてくれる、心和む街歩きです。

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