世界ふれあい街歩き

上海　南京路界わい

　午前9時、上海の中心を流れる黄浦江(こうほこう)の西岸から街歩き開始。横断歩道を渡って南京路に入ります。途中から歩行者天国になって、いよいよ一帯は繁華街に。歩行者天国の中を走っているユニークな乗り物や、地方から遊びに来た若い女の子たちに出会います。
　南京路から一歩路地に入ると、そこは別世界のような住宅街。集合住宅の路地には洗濯物がたくさん干されている光景が。昔懐かしい長屋の暮らしを感じさせます。南京路に戻ると、ショーウインドーの大きな包丁が気になり、老舗の刃物店の中へ。見たことのないさまざまな包丁もさることながら、昔からのその店で受け継がれる“ある技”にびっくり。南京路をさらに西へ歩くと、今度は、そこがかつて競馬場であったことを示すさまざまな古い建物に遭遇します。
　夕方、南京路では人だかりの中、サックスの生演奏に合わせて地元の人たちが社交ダンスを繰り広げていました。人出が一層多くなって、にぎわいを増す南京路。日が暮れて街の明かりが映え、上海のシンボルであるテレビ塔が、通りの先に輝きます。
　中国随一と言えるショッピングストリートのけん騒と、周辺路地に残る古くからの暮らし。対照的な営みが凝縮する南京路界わいの奥深い魅力を体感する街歩きです。