これまでの街歩き

チョンジュ/ 韓国

2012年10月9日(火) 初回放送

語り:田畑智子

撮影時期:2012年8月

※動画の公開は終了いたしました

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伝統家屋が建ち並ぶ街

 豊かな水に恵まれたチョンジュ。ビビンバもここが発祥と言われている“食の都”です。朝9時30分。大通りの歩道にはパラソルが並び、採れたての野菜が売られていました。まるで市場のようです。商店では、とうがらしを好みの粗さに粉砕する機械を発見。プロ仕様かと思いきや、「ほとんどの家庭が持っている」とのこと。食へのこだわりは深そうです。
 オシャレな通りへ出ると、結婚式の衣装を扱うお店が並んでいます。ウィンドウをのぞきながら歩いていると、なぜか伝統衣装の子ども服を発見。お店の人に話を聞くと、韓国では1歳の誕生日を盛大にお祝いする習慣があり、そのための衣装でした。店内では、赤ちゃんが衣装合わせの真っ最中。服を着るのが苦手らしく、大きな泣き声が響いていました。
 午後2時、伝統家屋が700棟も密集する地域へ。交差点には、伝統的な帽子をかぶった老人の姿が。観光客相手に“家訓”を書くのが仕事だそうで、なんでも韓国のほとんどの家には家訓があるんだとか。瓦屋根の街並みも風情がありますが、暮らしている方々もどこか風流な雰囲気を持っています。屋上でコチュジャンを作る人。庭でとうがらしを育てる人。ゆったりのんびりスローライフを心から楽しむ人たちに出会いました。夕方になると、馬の蹄(ひづめ)の音が聞こえてきました。民族衣装の男性が馬に乗り、観光客に笑顔で手を振っています。よく見ると、馬の額にはポリスのワッペン。パトロール中の警察官だったのです。「今日はいかがですか?」と声をかけると「平和な一日です」とにこやかに答えてくれました。古い街並みを楽しみながら、穏やかな人たちと出会う街歩きです。

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