世界ふれあい街歩き

心躍る建築の街　グラーツ

　オーストリア第2の都市、グラーツ。かのハプスブルク家が築いた街並みは、ゴシック、ルネサンス、現代まで、時代時代の建築が混ざり合い「建築の宝箱」と称されます。
　丘の上の時計台が見下ろすこじんまりした歴史地区は、まるで建築様式の見本市。街を歩けば、壮麗な建築物が並ぶメインストリート、100年を越えて時を伝える仕掛け時計や、歴史あるオペラ座の隣にそびえる巨大な人型オブジェ。さらに橋を渡ると、ムーア川の真ん中に浮くかたつむりみたいなカフェに、移民たちが集う進化しすぎた教会、そして一度見たら忘れられない、巨大なナマコのような現代建築…。
　出会ったのは、歴史ある街並みにおおらかに現代建築を取り入れて、いきいきと暮らす人たちでした。心躍る建築の街グラーツで、お宝発見の街歩きです。