これまでの街歩き

パリ・モンマルトル/ フランス

2005年11月29日(火) 初回放送

語り:柳家花緑

撮影時期:2005年10月

世界地図

地図

場所

フランス・パリ北部、セーヌ川の右岸方面にある丘の街、モンマルトル。標高は129メートル。パリっ子の間では「丘(ラ・ビュット)」という愛称で呼ばれています。大都会パリの中では、どこか田舎の雰囲気を残すモンマルトル。1860年までは、パリ市に編入されていませんでした。そのころは斜面にはぶどう畑が広がり、丘で取れた石灰や、麦を挽く風車が立ち並ぶのどかな場所だったのです。古くはローマ人たちの住む土地であり、12世紀にサン=ピエール教会ができ、19世紀後半からはフレンチカンカンなどが響くキャバレーの並ぶ歓楽街となった後、20世紀に入るとピカソ、ルノワール、ロートレック、ユトリロなどの芸術家たちが集まってきました。街の名前の由来は、初代パリ司教サン=ドニの殉教によって「モン(丘)・デ・マルティ-ル(殉教者)」と呼ばれ、それが詰まってモンマルトルになったそうです。

Information

街の墓地

モンマルトルにはパリでも有数の有名人墓地があります。ドガ、オッフェンバック、スタンダール、ダリダ、トリュフォー、ニジンスキーなどフランス人に限らず、多くの芸術家や著名人がここに眠っています。それぞれの墓には、その芸術家ならではの個性があり、観光スポットとしても人気です。あなたの好きなアーティストの名前を探してみるのもいいかもしれません。

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